二条城の歴史や見どころ、桜まつりを豊富な写真で解説
1. 二条城の歴史
二条城は、徳川家康が建て、征夷大将軍になり朝廷に挨拶へ行くために入った城です。これは天下を取って権力を誇示するために京都に城を置いたと考えられています。そして、15代将軍「徳川慶喜」が大政奉還を行った城が二条城でした。
二条城は「大政奉還」後、明治時代に宮内庁の管轄下に置かれ、幕府は「二条城」と呼んでいましたが、朝廷では「二条亭」と呼んでいました。
さらに、宮内庁の管轄下に置かれてからは「元離宮二条城」となりましたが、「二条亭」と呼ばれていたこともあり、他の「城」とは区別されていたようです。これによって廃城令が発令されても、廃城にはならなかったとも言われています。
2. 二条城の桜まつり
二条城は京都の桜スポットの一つで、見事なしだれ桜が並ぶ道や、桜が城跡の風景と合い、二条城ならではの桜の風景を楽しむ事ができます。
桜まつり1. 昼の桜
二条城の広い敷地の中にはいくつか桜が密集している場所があり、中でもしだれ桜が立ち並ぶ場所は雰囲気がよく印象的です。
仁和寺の御室桜や高台寺の枝垂れ桜など、京都の桜の名所はいくつかありますが、二条城のしだれ桜も春の京都観光の中で印象深い桜として記憶に残ると思います。
また春の桜の時期と夏の七夕の時期には夜のライトアップが楽しめ、茶会・二条城祭りとイベントが楽しめます。
桜まつり2. 夜桜
夜桜や七夕など夜間ライトアップ時には、プロジェクションマッピングなどの演出があることや屋台も出ているので、普段とは違う二条城を楽しめます。
また、京の七夕開催期間では、二条城の近くの堀川通りと合わせて観光するとより一層楽しめるでしょう。夜桜はライトアップされていて、照明効果も加わって色使いなどが変化するなど、ライトアップ+αのような演出が見られます。
3. 二条城の見どころ
二条城は大枠で考えると、二の丸御殿と本丸御殿の2つを中心に、その外側に内堀、通路、外堀という形で作られています。そして要所に櫓や門があると考えるとわかりやすいでしょう。
見所1. 東大手門(ひがしおおてもん)
大通りに面した東大手門は二条城の正門です。二条城を観光する際もこの門から入るので、二条城で最も馴染み深い門と言えます。
東大手門はたまに特別公開され、東大手門の上部にある屋内に入る事ができます。
見所2. 東南隅櫓(とうなんすみやぐら)
二条城前駅から地上に出ると、最初に見えるのが東南隅櫓です。二条城の周りを囲む堀の角に設置されていて、観光する際によく目に入ります。
東南隅櫓は出窓に石落としをもうけ、格子窓は弓狭間に使うなど攻防の機能があります。鉄砲倉とも言われ、火縄が掛けれられていた場所があるなど、城としての機能から歴史を感じる事ができる場所になっています。
見所3. 唐門(からもん)
唐門は家康の勢力を誇示するがごとく、希少な城郭書院建築の御殿。豪華絢爛な装飾は桃山文化を象徴しています。
二条城の唐門は別名を日暮門(ひぐらしもん)といい、由来は眺めていると装飾の豪華さに日が暮れてしまうからというもの。
長寿や強いもの、豪華なものなどが
二条城が夜に特別公開される際は、プロジェクションマッピングが投影される門でもあります。
見所4. 二の丸御殿・二の丸庭園
二の丸御殿は大政奉還が行われた場所です。もともとは葵の紋が付いていましたが、大政奉還後に菊の紋に変ったなど、歴史を感じられる建物です。建物内に入る事ができ、800畳分の広さや、狩野派の襖絵など和の贅沢な雰囲気を味わえます。
二の丸庭園は二の丸御殿の横に広がる庭園で、小堀遠州が作庭しています。二条城の夜間ライトアップ時には二の丸庭園もライトアップされ、暗闇に照らされる二の丸庭園を見る事ができます。
見所5. 本丸御殿・本丸庭園
明治中期に京都御所にあった桂宮邸の一部を移築した造りで、当時の雰囲気を伝える御殿や広く簡素な庭が広がっています。
見所6. 櫓門(やぐらもん)
櫓門は二条城の本丸へと続く門で、内堀を通過するように造られています。
見所7. 天守台
本丸の西南には天守台の石垣が残っており、上がる事ができます。少し高い場所になっているので、二条城の敷地内の一部を見渡す事ができる場所になっています。元々は第9代徳川家重の頃に落雷で天守が消失し、建て直される事なく天守台だけが残っているようです。
二条城へのアクセス
最寄駅である二条城前駅から出るとすぐに二条城があります。