京都・北区の観光でおすすめの6つの神社
このページでは京都の北区にある代表的な6つの神社を紹介しています。
北区は世界遺産の上賀茂神社、京都三大奇祭のやすらい祭を行う今宮神社、そして桜の名所である平野神社、カキツバタで有名な大田神社、安産の神を祀るわら天神、織田信長を祀る霊地に建つ建勲神社などがある地区です。
上賀茂神社
上賀茂神社
正式名称は賀茂別雷神社で、下鴨神社とあわせて加茂社とも呼ばれます。重要文化財も多く、世界遺産にも登録されています。
加茂県主という豪族が建てた神社が元になっており、平安時代前後から天皇家も参拝、そして徳川家康も信仰した歴史ある神社です。
また、上賀茂神社は賑やかな街から遠く、自然があり開けた土地のため、静かで人の多くない観光をしたい場合におすすめです。
大田神社
大田神社
大田神社は上賀茂神社の境外摂社です。境外とは境内の逆で、ここでは上賀茂神社の敷地の外にあるということ。そして摂社とは本社から派生した分社のような位置付けの神社です。
祭神は次の二柱でこの神々はのちに結婚する神です。
- 天鈿女命
- 猿田彦命
また、この大田神社はカキツバタで有名な神社です。平安時代に平安時代に藤原俊成の和歌にもあります。
大田神社は上賀茂神社に近いため、上賀茂神社とあわせて観光するのがおすすめです。
今宮神社
今宮神社
今宮神社は疫病を祓うために建てられた神社です。祭神は次の通り。
- 大己貴命
- 事代主命
- 奇稲田姫命
この祭神たちは素戔嗚尊の家系に属する神であり、素戔嗚尊は京都の八坂神社にも祀られるように、疫神として有名です。そのため、今宮神社にも摂社に素戔嗚尊が祀られています。
また、今宮神社では毎年4月の第2日曜日にやすらい祭が行われます。この祭りは疫神を鎮める祭りで、行列の花傘の下に入ることで病気を回避できると言われています。
さらに、あぶり餅という団子のような食べ物が売っていますが、こちらも疫病を祓うご利益があると言われています。ちなみにあぶり餅は京都・嵐山の清涼寺にもあります(閉店した模様)。
その他、今宮神社は独特の雰囲気があることや、大徳寺が近いこともあり、メジャーな観光スポットではないが大きな神社に行きたい人におすすめの観光スポットです。
平野神社
平野神社は60種類、400本の桜が植えてある桜の名所です。また、本殿が平野造と呼ばれる独特な様式になっています。その他、巨大な御神木や「すえひろがね」という磁気を帯びた石など珍しい見どころがあります。
平野神社は桜の名所と言われるほど桜が多いため、春の観光がおすすめです。やや歩くものの、わら天神、金閣寺にも近いためまとめて観光するのも良いでしょう。
わら天神
わら天神
安産の神として知られるわら天神は、正式名称を敷地神社と言います。
祭神は木花開耶姫命で、古事記では炎の中で子供を産み、その子のうち1人(一柱)が天皇の先祖となるためか、安産・子授けの守り神とされています。
安産のお守りのわらがあり、そのわらで男女を占います。「ふし」があれば男の子、なければ女の子を授かるという言い伝えがあります。
また、わら天神は街中にある小さな神社ですが、平野神社や金閣寺の中間にあるため、どちらかに行く際に立ち寄ると京都・北区の神社をより楽しめると思います。
建勲神社
建勲神社
通称で「けんくん神社」と言われますが、正式名称は「たけいさお神社」です。
建勲神社は豊臣秀吉が船岡山を織田信長の霊地と定めたことが由来でこの地に遷座された神社です。そのため織田信長・織田信忠親子が祀られています。
また、船岡山は四神相応の地の一つで、四神のうち「玄武」を表します。京都は平安時代に平安京がありましたが、平安京を作る際に桓武天皇が四神相応の地を探しました。その一つが船岡山であり、そこに豊臣秀吉が立てたのが建勲神社ということです。
その他、建勲神社は周りに何もない住宅地となっており、観光には不向きかもしれません。ですが近くの大通りに出て歩くと大徳寺があり、その先に今宮神社があるため、歴史を感じられるわりにマイナーな神社を観光したい人には良いかもしれません。