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妙心寺は大組織!退蔵院や雲龍図が有名なお寺

2019/01/27
 
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tomo
京都に住みつつ、観光スポットを100ヵ所以上巡ってみました。同じ場所にも何度も行ったり、鴨川でのんびりしたりと京都を満喫。歴史や神社・お寺や日本の知識なども加えて、観光に役立つわかりやすい情報をご提供できればと思います。

妙心寺外観

ここでは京都観光に役立つように妙心寺を解説していきます。妙心寺は小さなお寺が集まっていたり、南北の門が遠いので面積的にも広く、見どころを絞って回らないとあっという間に時間が過ぎるか、見逃すかになる観光スポットと言えるでしょう。

妙心寺概要

妙心寺の参道

  • 名称:妙心寺(みょうしんじ)
  • 宗派:臨済宗妙心寺派の大本山
  • 山号:正法山
  • 本尊:釈迦如来
  • 開基:花園天皇
  • 開山:関山慧玄(無相大師)
  • 寺紋:花園紋(妙心寺八つ藤)

開基とは創立者で、開山は初代住職のこと。

妙心寺の歴史と人物

妙心寺は、臨済宗妙心寺派大本山の寺院で、臨済宗寺院約6,000寺のうち、約3,500寺を妙心寺派で占めている大組織。徹底した組織運営による経済的な管理を行っていたため、算盤面(そろばんづら)と揶揄されることもあったとか。

伽藍は禅宗様式で日本随一とも言われていて、12万坪もある境内に、勅使門から三門・仏殿・法堂・大方丈が一直線に建てられています。この事からもわかるように、妙心寺に行ってみるとそれなりに大きさを感じられたり、整然とした造りが印象に残るお寺です。

そして七堂伽藍を46寺もの塔頭が取り囲み、平安京範囲内で北西の12町を占めているため、京都市民からは西の御所と呼ばれ親しまれているんだとか。

歴史と人物1. 花園法皇と関山慧玄

妙心寺を知るには花園法皇と関山慧玄(かんざんえげん)を知っておきましょう。妙心寺の山号は正法山、御本尊は釈迦如来です。1337年(建武4年)に花園法皇が関山慧玄を招いて開山しました。

この関山慧玄(かんざんえげん)という人物は1307年に鎌倉の建長寺で南浦紹明(なんぽしょうみょう)に師事。その後大徳寺の宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)の弟子になります。これを花園法皇が迎え、自身の離宮を禅寺とした事により、妙心寺がスタート。図にすると下記のような図になります。

花園法皇

関山慧玄←宗峰妙超←南浦紹明

妙心寺

当時は大徳寺の一部のような感じでしたが、その後大徳寺を独立するような形で、妙心寺が算盤面と言われつつ拡大していき大組織になっていきます。その結果、現在のような形になっているというのがわかると、何も知らないよりも感慨深い観光になるのではないでしょうか。

歴史と人物2. 明智光秀と明智風呂

妙心寺-浴室-明智風呂

妙心寺には明智風呂というものがあります。これは明智光秀が本能寺の変後、死を覚悟して妙心寺に来た時にいた場所で、その後明智風呂と言われるようになったという逸話があります。詳しくは雲龍図のガイドで明智風呂も解説されるので、当時のろうそくの溶けた跡や蒸し風呂などを見ながら聞いてみるといいでしょう。

歴史と人物3. 狩野探幽

妙心寺の法堂

妙心寺の法堂の天井に描かれている雲龍図。この作者が狩野探幽(かのうたんゆう)です。ガイドの方の解説付きで立ち位置を変えるなどしながら雲龍図を眺める事ができます。撮影は禁止。

妙心寺見どころ 境内編

妙心寺には、国宝や重要文化財も多くあり、見どころの多い寺院です。しかし、境内がとても広いので、全て回ろうとするととても時間がかかります。所要時間に合わせて、事前に見たいポイントを絞っておくことが大切でしょう。北総門から入ると、大方丈、法堂、退蔵院へは、かなり歩くことになるので、花園駅側の南総門から入るのがおすすめです。

南総門→三門→仏殿→退蔵院→大方丈→法堂→浴室→開山堂→大心院→桂春院→北総門と進むのがスムーズでしょう。

また、拝観料を払って雲龍図を見る時に見どころをガイド付きで案内されるため、ある程度見どころを見ることができます。その後退蔵院などの庭や塔頭を見るといいと思います。

雲龍図(ガイド付きで見学)

雲龍図

妙心寺は法堂に雲龍図があり、ガイドの解説付きで見学できます。15分前後のガイドは、雲龍図→鐘→堂→鐘→明智風呂と解説されていきます。妙心寺の雲龍図は、360年間一度も修復されていないものなので、歴史を感じたい人は、妙心寺に行くとよいでしょう。

妙心寺の法堂

法堂の鏡天井には絵師・狩野探幽が55歳の時に8年かけて描いた雲龍図があります。角度によって表情や動きが違って見えることから八方にらみの龍と言われています。直径約12メートルもあり迫力がありますが、個人的に場所を変えて見てみた感じでは睨まれ感は少ないと感じました。

ただ、龍自体の見え方が変わる感じは面白いので、修復されていない貴重な歴史を感じながら見てみるといいかもしれません。また堂内に安置されている梵鐘は、「黄鐘調の鐘」と呼ばれ音色が美しいことで有名です。大晦日に鳴らされていた鐘なんだとか。

宿坊

46箇所ある塔頭の中で、東林院と大心院は宿泊することができます。座禅や写経、朝のお勤めなどを体験でき、精進料理もいただくことができます。ここでしか体験できない貴重な経験ができます。電話かハガキで事前の予約が必要です。

妙心寺見どころ 塔頭編

塔頭1. 退蔵院(瓢鮎図や桜などで有名)

退蔵院は妙心寺の塔頭のひとつです。妙心寺の塔頭は46寺ある塔頭の中でも屈指の古刹として知られている場所です。古刹(こさつ)とは、由緒ある古い寺の事で、妙心寺は塔頭(たっちゅう)が多いので、その中でも行っておくべきなのが退蔵院という目安になるような感じでしょう。

ちなみに塔頭(たっちゅう)というのは、メインの寺院に付属するような小さな寺院の事です。ちなみに妙心寺の他中では退蔵院・桂春院・大心院が通常で公開されている塔頭です。その他の塔頭は特別公開時以外は入れません。

妙心寺の塔頭の一つである退蔵院には、国宝の瓢鮎図や史跡名勝「元信の庭」、池泉回遊式庭園「余香苑」などがあります。お墓の隣にある庭園で、四季によってその庭園風景も変わり楽しめる場所と言えるでしょう。

退蔵院の桜

ちなみに有料で、桜の季節に大きな桜が植えてあり見栄えもする桜スポットの一つです。仁和寺、龍安寺、平野神社など複数の桜を植えている大きな桜スポットが近くにありますが、それらとは違い、退蔵院の桜は大きな桜が一本だけあるような造りで、庭の見どころの一つになっています。退蔵院はあまり混む事はなさそうな場所ですが、桜の時期は混む可能性があり、狭いのでその点は注意しましょう。

瓢鮎図

瓢鮎図(ひょうねんず)は、日本の山水画の祖と言われる如拙(しょせつ)の作品で、これが退蔵院の目玉になっていると言えるでしょう。そのため、御朱印帳などにも瓢鮎図の御朱印帳がありますね。

その他、退蔵院では水琴窟なども楽しめます。また、お茶会などのイベントもあるので、興味のある人は日時を調べて行ってみるといいでしょう。

塔頭2. 大雄院(だいおういん)

妙心寺の塔頭である大雄院は、尾張藩の家老・石子光忠(いしこみつただ)が父の菩提を弔うために建てた塔頭です。柴田是真(しばたぜしん)の襖絵や土岐済美(ときざいみ)の山水の襖絵がある書院などがあります。その他、蚕繭紙(さんけんし)という寺宝も公開される事があります。

春(4月下旬〜5月上旬)と秋(11月上旬〜下旬)に特別拝観があり予約なしで拝観できますが、通常は予約制の拝観になっているので観光予定の場合は注意しましょう。

塔頭3. 養徳院(ようとくいん)

石河光重(いしこみつしげ)が父の 菩提を弔うために建てた塔頭で、釈迦三尊像を本尊とし、石河家歴代の位牌があります。養徳院には酒茶論(しゅちゃろん)という寺宝があります。酒茶論は妙心寺53世の蘭叔玄秀(らんしゅくげんしゅう)が著した掛軸で、酒・茶・徳について論争したものです。他にも曽我直庵(そがちょくあん)の鷹の図や、鑑真が持ってきたとされる鉄鉢などもあります。特別拝観のお寺なので通常時は入れません。

妙心寺御朱印は各院にもあり

妙心寺-退蔵院

とても広い妙心寺ですが、御朱印は法堂の近くの拝観受付でいただくことができます。通常は「釈迦如来」「無相大師」。特別拝観の時のみ「三解脱門」「宝冠円通大士」「韋駄尊天」「毘盧蔵」も頂けます。また妙心寺の塔頭でも御朱印がいただけます。通年公開されているのは、桂春院「本尊薬師如来」、退蔵院「余香苑」、大心院「大哉心乎」、「霜葉紅於花」です。

期間限定で頂けるのは、大法院、春「青山翠」、秋「楓林晩」、冬「徳不孤」、東林院「沙羅之寺」、麟祥院「御福」、玉鳳院「玉鳳禅宮」、「花園法皇」、「無相大師」、隣華院「無礙」、聖澤院「東陽英朝禅師」、天球院「釈迦如来」、霊雲院「大慈大悲観世音菩薩」、天球院「佛心」、「釈迦如来」、大雄院「南無釈迦牟尼佛」。

季節の見どころ

妙心寺は季節の変化はそれほど感じるような造りにはなっていませんが、退蔵院は別でしょう。退蔵院に大きな桜があったり、庭の植物が変わることなどで、見どころ具合も変わってきます。中でも退蔵院の大きな桜が有名です。

ただ、実際のところ他の寺社などには多くの桜などがあるので、それらと比較するとすごくおすすめというほどのものではないと思います。そこそこ狭いわりに人がいないのでゆっくり回りやすいことが多いのがおすすめです。狭い庭の景観を季節の違いで楽しみたい人にはおすすめですね。

妙心寺のおすすめ観光ルート

素朴な感じなわりに意外と見どころの多い妙心寺なので、妙心寺の中をじっくり巡るのもいいと思いますが、他の所も見たいという人には瀧安寺や仁和寺がおすすめです。その他かなり歩きますが、等持院や金閣寺に行くこともできます。

等持院はあまり知られていませんが、歴代の足利将軍像を見ることができるスポットです。詳しくは当サイトの等持院のページをご覧ください。

妙心寺お土産

退蔵院の売店では、国宝「瓢鮎図」にちなみ「なまず」をあしらったグッズやお菓子、お香、石鹸などお参りの記念にふさわしいおみやげがたくさん売られています。妙心寺の宿泊施設花園会館にも直売書があります。花園会館1階にある花ごころでは、精進料理や懐石料理もいただくことができます。

その他、近くの社寺仏閣へも行く人は、龍安寺や仁和寺、金閣寺にも多少お店があることや、屋台が出ていたりもするので、それも計算してランチなどの予定を立てるといいと思います。等持院近辺には何もないのでそこは注意しておきましょう。

妙心寺へのアクセス

  • 住所:右京区花園妙心寺町1
  • 時間:9:10~16:40

妙心寺は広いので入り口が複数あり、基本的には北門・南総門から入ります。龍安寺側が北門・花園駅側が南総門です。その際の情報とアクセスについて載せておきます。

南総門から入る

妙心寺の南総門の場合、今宮神社という小さな神社があるくらいで、それ以外は特になく、そのまま妙心寺に着きます。最寄駅であるJR花園駅から徒歩で行ける距離にあり、目立つ門構えになっているのですぐにわかるでしょう。

  • 電車:JR京都駅からJR山陰本線乗車、花園駅下車。徒歩10分です。
  • バス:京阪三条または京阪四条から、京阪バス61,62,63.65に乗車、妙心寺前で下車。徒歩3分です。

北門から入る

北門は仁和寺や龍安寺が近い門です。門を入ると塔頭が多く並ぶ直線的な道があるので、そこを進みつつ少し曲がって妙心寺に到着します。バス停にもなっているのでバスで移動する際に便利な場所と言えるでしょう。

  • 電車:四条大宮駅から嵐電嵐山本線に乗車、帷子ノ辻駅で嵐電北野線に乗り換え、妙心寺駅で下車。
  • バス:JRバスに乗り、妙心寺北門前で下車。

編集後記

妙心寺は観光スポットではそれほどメジャーではなかったので、ある程度してから観光しに行ってきました。すると、意外と大きく小さなお寺が密集している場所だったりで、単純にお寺巡りが好きな人にはいい場所でした。

龍安寺へ行く途中にあるので、メインで見ない人も通り抜ける際に雲龍図のガイドや退蔵院を見る程度でも観光した気になれると思います。ちなみに妙心寺から龍安寺や仁和寺に行く人が多いと思いますが、龍安寺は渋め、仁和寺は多少観光向けに造られていると言えます。その辺りを意識していくと外れないと思いますよ。

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