01. 京都のお寺

東寺の見どころ(境内・庭園・季節を解説)

東寺の風景

東寺は教王護国寺とも呼ばれ、京都駅から近く見どころの多い寺院です。東寺の見どころは大きく2つに分けられます。無料の境内と庭園に分かれており、五重塔や立体曼荼羅などをみることができます。季節の見どころも交えて境内・庭園・季節の3つのカテゴリーで東寺の見どころを解説していきます。

春には桜が咲き、秋には紅葉のライトアップが行われ、仏舎利や骨董市など定期的に行われるイベントがあるのも特徴的です。このページで京都観光で役立つよう東寺の見どころを解説していきます。

東寺境内(無料区域)9つの見どころ

東寺境内の風景

東寺の境内には無料で見られる場所と有料で見られる場所(庭)があり、他の寺院に比べて有料で見られる場所が広くあります。仏像なども配置されており見応えがあります。なので、東寺に行ったら有料でも観光するのがおすすめです。

見所1. 南大門

南大門

東寺の入り口はいくつかありますが、入り口としては南大門がおすすめ。「なんだいもん」と読み、東寺の南側にある巨大な門です。創建時の門は消失してしまったため、三十三間堂の西門を移築して造られています。

見所2. 食堂(じきどう)

東寺の食堂

食堂とは僧が食事をしていたお堂で、現在ではお参りをしたりおみくじを引いたりできる場所になっています。中に四天王像があります。過去には足利尊氏が一時的に住んでいたとも言われています。

見所3. 大日堂・毘沙門堂・御影堂(みえいどう)

東寺の御影堂

東寺の御影堂は空海が住んでいた場所という意味で、大師堂という別名が付いています。御影堂には大師尊像があります。この像は1233年(鎌倉時代)仏師康勝の作品とのこと。また、御影堂の斜め前に毘沙門堂があり、御影堂を回って裏手に行くと大日堂があります。

見所4. 宝物館

東寺の宝物館

仏像や古文書などを見ることができる有料の建物です。約1万5千もの宝物が収められており見応えがあります。庭園以外ではここのみ有料で、春・秋に特別公開されます。

見所5. 小子房

東寺 小子房

小子房は足利尊氏が都入りした際に光厳上皇が一時的に御所とした場所で、いつも閉まっています。

見所6. 潅頂院

東寺の潅頂院

潅頂院は、創建半ばで空海は入定し、東寺第二祖の実恵大徳により完成、三代将軍・徳川家光が再建しています。毎年4月21日には、龍神が描くとも伝えられる絵馬nの参拝で賑わうとか。

名前にある潅頂→灌頂(かんじょう)とは、密教では正当な継承者とする儀式のこと。空海が唐に行き、密教継承者の恵果(けいか)から灌頂されています。

空海も最長に結縁灌頂を行なっているなど、知識があるとごく当たり前にある儀式で、その場所に深く関わるのが潅頂院ということもわかります。

  • 潅頂院(「かんじょういん」 空海入定日の4月21日に特別公開される)
  • 閼伽井(「あかい」 潅頂院にある灌頂儀式に使う井戸)
  • 結縁灌頂(けちえん かんじょう)→ 仏と縁を結び、本尊になってもらう仏を決める灌頂
  • 受明灌頂(じゅみょう かんじょう)→ 弟子として修行し、密教を深く学ぶ段階の灌頂
  • 伝法灌頂(でんぼう かんじょう)→ 阿闍梨になる灌頂。密教の奥義が伝授され、弟子を持てるようになる

見所7. 八島殿

東寺の八島殿

南大門を入って右側にある神社が八島殿です。東寺双剣前からある神社で、大己貴神(おおなむちのかみ)を祭神としています。空海は東寺の伽藍建立について祈願をしたといわれています。

見所8. 修行大師像(空海)

修行大師像

東寺の南大門を入って左に修行大師像(空海)があります。聖徳太子の時代から仏教は日本で続いていましたが、空海は唐に渡り密教を体得し日本へ持ち帰ります。その後、国や民衆に多大な貢献をしたとされ、即身成仏となったのが空海です。

  • 現在の香川県にて空海が誕生(774年)
  • 大学に行き、辞め、乞食僧となり、空蔵菩薩求聞持法を唱え、開眼する
  • 31歳で遣唐使として唐へ行き、密教継承者である恵果和尚(けいかおしょう)に師事
  • 唐滞在の二年間で恵果に密教を伝授され、空海は帰国(806年)
  • 帰国後、朝廷に「御請来目録(ごしょうらいもくろく)」などを提出
  • のちにこれらを見た最澄は自分の密教が不完全だと感じ空海に弟子入りする
  • 823年 京都の東寺を賜り、教王護国寺と改名した
  • 824年 京都の神泉苑で7日間祈祷し雨雲を呼んだ(50歳)
  • 828年 綜芸種智院を創立。入りたい人は誰でも入れて費用もタダの総合教育の場
  • 835年 3月21日に高野山にて入定(62歳)

東寺は空海がいなければ全く違ったものになっているので、空海の持ち帰った唐の文化や密教や仏像など歴史を感じられる貴重なお寺になっています。

見所9. 鎮守八幡宮

南大門を入って左奥にあるのが鎮守八幡宮です。割と見落としやすいので見どころとして載せておきます。鎮守八幡宮から矢が飛び、足利尊氏が勝利した伝説があります。

東寺 庭園3つの見どころ

東寺の桜

東寺には有料の庭園があります。この庭園の中の見どころは3つ。金堂・講堂・五重塔です。庭園自体は季節によって雰囲気が変わり、不二桜や瓢箪池など見どころも増えるので、季節の写真を載せて後述します。ここでは庭園内の建物3つを解説していきます。

庭園内の見所1. 講堂

東寺 講堂

講堂は大日如来を始め、五智如来・五大菩薩・五大明王、そして帝釈天を筆頭とする天部などが21体配置されています。これを立体曼荼羅といい、空海が日本にもたらした密教の世界を楽しめます。仏像の中にイケメンと話題の帝釈天像があるので探してみましょう。

庭園内の見所2. 金堂

東寺の金堂

講堂の隣にあるのが金堂です。南大門や五重の塔に近い方が金堂で、当時の本堂であり、巨大な薬師如来像をはじめ、両脇に日光月光菩薩を見ることができます。仏像の基礎知識としては、仏教には如来を頂点に、菩薩・明王・天部と言う階層があります。

  1. 如来は、悟りを開いた最上位の存在。大日如来、薬師如来など。
  2. 菩薩は、悟りを開くための修行中の存在で、人々を救います。日光月光菩薩、など。
  3. 明王は、悪を討つ存在のため怒りの形相をしています。不動明王など。
  4. 天部は、仏教界を敵から守る守護神です。帝釈天・四天王など。

庭園内の見所3. 五重塔

東寺の五重塔

東寺の五重塔は木造の塔として日本で一番高く、約55mあります。三代将軍・徳川家光が、五重塔や潅頂院の建て直しなどを行い、現在に続いています。

  • 東寺の五重塔は4度も焼失している
  • 徳川家光が立て直し、現在の5代目の五重塔に至っている
  • 五重塔は一階のみ入れる特別公開がある
  • 中に入ると仏像や僧の絵などがある

東寺 季節の見どころ

東寺の境内

東寺は春に桜、秋に紅葉が楽しめる庭園があるので、季節の見どころとしては桜と紅葉の時期になります。この2つの時期は夜間特別拝観も行っており、庭園に入って夜桜や夜の紅葉ライトアップを楽しむことができます。

季節の見所1. 東寺の梅

東寺の梅

東寺の梅は、梅を見るために東寺に行くというほど見事なものではありません。数も少ないので、冬の庭に彩りを加える程度の風景になります。ただ、五重塔に梅が重なる風景があるので、他のお寺では見られない風景として楽しめます。

季節の見所2. 東寺の桜

東寺の不二桜

東寺庭園内に不二桜という大きな桜の木があります。その他にも庭園内に桜があり、ピンク色が映える見栄えのする庭園を楽しむことができます。五重塔と瓢箪池(ひょうたんいけ)と共に映る桜の風景は思い出に残る風景になると思います。

季節の見所3. 東寺の夜桜ライトアップ

東寺は夜桜のライトアップ期間がおすすめです。特にカップルのデートにはおすすめのスポットになっており、夜桜を眺めながら和んでいるカップルなども見かけます。「来て良かったね。」「すごいね!」という言葉がよく聞かれるほどなので、デートにはおすすめのスポットと言えるでしょう。

季節の見所4. 東寺の紅葉

東寺は京都駅から最も近い紅葉スポットの一つなので、人も多くきますが、境内が広いことや、有料の庭園も広めな造りになっていることもあり、スムーズに観光できる日が多いスポットです。五重塔や瓢箪池(ひょうたんいけ)と紅葉の組み合わせをゆったりと見て周り、仏像も拝観すると、思い出に残りやすい紅葉になるかもしれません。

季節の見所5. 東寺の紅葉ライトアップ

東寺は秋になると紅葉のライトアップもあります。紅葉のライトアップも見事で、池に反射した五重塔や紅葉が美しく、幻想的な風景を楽しめます。夜桜のライトアップとは違う美しさがあるので、秋の紅葉スポットとして、昼夜で東寺を楽しむのも良いかもしれません。

季節の見所6. イチョウ

東寺のイチョウ

南大門側のイチョウが立派で紅葉すると存在感があり見事です。

東寺 その他の見どころ

東寺では定期的に2つの市が開かれています。弘法大師空海の死後、命日の3月21日にちなんで毎月、弘法市が開かれています。その他、骨董市も開かれているので、タイミングが合う人は一度参加してみると良いと思います。

  • 弘法市・・・毎月21日
  • 骨董市・・・毎月第一日曜日

万病ぬぐい 贔屓

東寺にいくと亀のような像が目に付きます。これは贔屓(ひいき)という想像上の動物で、中国が元になっています。贔屓は万病平癒のご利益があるといわれ、万病ぬぐいの布で贔屓をさすり、自分の患部もさすると傷病の回復や軽減に効果があると言い伝えられています。

  • 万病ぬぐいの布は東寺の御影堂にある
  • 傷病が回復したり、効果が薄くなったら布納めの棒に結ぶ

観智院

東寺の観智院

南大門の対面がの北大門を出てすぐ右にある塔頭が観智院(かんちいん)です。塔頭とは寺から派生した子院のこと。

客殿は桃山時代の書院造りの様式なので、造りに注目してみると良いと思います。真言宗の中の、大学の研究所のような位置付けで、本尊は五大虚空蔵菩薩です。また、宮本武蔵筆とされる鷲の図・竹林図があります。

  • 杲宝(ごうほう)が造営を始めた寺
  • 金剛蔵聖教(こんごうぞうしょうぎょう)を保管
  • 本尊は五大虚空蔵菩薩像は恵運(えうん)の請来仏
  • 東宝記(とうぼうき)は杲宝と賢宝(けんぼう)が編集した東寺の寺誌
  • 荒廃していたが1605年(慶長10年)に再建(

東寺 見どころのまとめ

東寺 紅葉 ライトアップ

東寺の魅力は京都駅から近いのですぐに立ち寄れる事。そして仏像が豊富にあり、立体曼荼羅など空海が唐から持ち帰った歴史や密教を感じられることが魅力です。その他、桜や紅葉などの季節感を味わえる庭園があることも他のお寺と違い楽しめるポイントになっています。骨董市なども人によっては面白いので、日程が合う人は日程を確認して東寺に行ってみると良いでしょう。

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