西村家庭園は上賀茂神社側の小さな社家庭園
上賀茂の社家・西村家庭園は、上賀茂神社のそばにある小さな民家の庭園です。
上賀茂神社の広い土地に神官たちが家を建てており、その家を社家と言います。
上賀茂神社から徒歩数分にある西村家別邸は、現存する社家では最も古いとされる面影が残る庭園があり、有料で拝観できるようになっています。
作庭は藤木重保という人物で、当時(養和元年:1181年)の上賀茂神社の神主と言われています。
西村家庭園は玄関から入り、料金を支払うと自由に見ることができます。
狭くすぐに見終わりますが、観光客もいないことが多いのでゆったりとした気分で庭を楽しむことができるでしょう。
奥の部屋まで行くと音声による案内が聞けます。
社家は神官の家だったので、神官の身を清めていた井戸や、神山の降臨石をかたどった石組みなどがあり、庭も狭いながら特徴があります。
この場所は西村家別邸と言われ、西村家庭園として見学できます。
ただ昔は錦部家(にしごりけ)の旧宅だった様です。
そしてこれが現存する社家の中で最も古い面影を留めている庭園ということで、西村家庭園として有料で拝観できるスポットになっているわけです。
この庭は当時の上賀茂神社の神主である藤木重保が作庭したものといわれています。
庭の特徴としては、明神川の水を取り入れ、また明神川に戻すという造りがされていたり、上賀茂神社の御神体山の降臨石を形取った石や、神事の前に身を清めた井戸の跡などが見れます。
このような背景を知ると、庭の見え方もより楽しめるかもしれません。
屋内は狭く、見えるところもそれほどあるわけではありませんが、社家や社家町の歴史を知るにはいい場所でしょう。
上賀茂神社から徒歩で行ける距離にあるので、興味がある人は行ってみると良いでしょう。
西村家庭園へのアクセス
西村家庭園の最寄駅は、北山駅や北大路駅です。
この両駅からの距離はそれほど変わらないので、どちらを最寄駅としても問題ないと思いますが、徒歩で行くにはそれなりに歩くことになります。
帰りも上賀茂神社前にバスやタクシーがあるので、歩くのが苦手な人も問題ないでしょう。
鴨川を歩くと、それなりに退屈はしにくいですが、遠く感じる人はタクシーやバスを使うのが良さそうです。
ただ、この上賀茂神社や西村家庭園へ行く途中の鴨川は、桜の季節はとても綺麗に桜が並ぶスポットでもあるので、春に関しては楽しめると思います。
西村家庭園を含むおすすめルート
西村家庭園の周りは基本的に住宅街です。
これは上賀茂神社の周りが住宅街であるのも一緒です。
なので、西村家庭園→上賀茂神社→鴨川→京都府立植物園→北山駅(地下鉄烏丸線)→京都駅
というルートがおすすめです。
上賀茂神社から京都府立植物園までの間にある鴨川は、桜の季節には桜の道ができるのでとても良い場所です。
カモやサギなどの鳥もたくさんいるので、リラックスするには良い場所でしょう。
また京都府立植物園はかなり広い植物園で、その中を歩いて出たすぐの所に北山駅があります。
なので西村家庭園の帰りに通り道としても楽しめます。
その他北山駅から京都駅に移動する間に、京都観光楽しめる様な駅がいくつもあります。
西村家庭園の近くには上賀茂神社があるので、観光の際の参考にどうぞ。