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観光スポット

哲学の道の見どころ解説(熊野若王子神社から銀閣寺まで)

更新日:

哲学の道とは

哲学の道は銀閣寺から熊野若王子神社までの約1.8Kmの道で、琵琶湖疏水が流れる細い道に、お寺や神社が点在することや、風景が綺麗なことから観光の人気スポットにもなっています。

日本の道百選にも選ばれており、春には桜が美しく、夏は緑、秋は紅葉が楽しめる季節感のあるスポットです(冬は葉が落ちて殺風景になります)。

哲学の道の由来は、哲学者の西田幾多郎が当時、左京区の木造2階建ての家に住んでおり、哲学の道を歩きながら考え事にふけっていたということから名前がついています。

左京区というのは、南禅寺や銀閣寺など、哲学の道がある一帯の地区です。

西田幾多郎とは

西田幾多郎とは、日本を代表する哲学者で、京都大学教授・名誉教授・文学博士で、京都学派の創始者という人物です。著書も残っています。善の研究 <全注釈> (講談社学術文庫)

歩いてみると水路沿いを細い道が続いており、たまに神社やお寺、甘味処などがあるという道になっています。それでは哲学の道の見どころを紹介していきましょう。

哲学の道はゲンジホタルの生息地

哲学の道は5〜6月にかけてゲンジホタルが見られます。琵琶湖疏水にカワニナが多く生息していて、カワニナを餌とするゲンジホタルが繁殖することや、その他にも疏水沿いの自然が残されている事や疏水が管理されていて環境が良いなどの理由があり、ゲンジホタルが毎年見られるスポットにもなっています。

熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)

哲学の道 熊野若王子神社

哲学の道の南側の最初にあるのが、熊野若王子神社です。永観堂から哲学の道へ入るところに熊野若王子神社があり、そのすぐそばに新島襄と八重が眠る墓地もあります。

熊野若王子神社は、京都にある熊野神社の3つのうちのひとつであり、 熊野神社系列のお参りをする人は覚えておくと良いでしょう。

規模的には小さめですが、哲学の道の端にあるのでわかりやすく、腰掛けで場所や自動販売機などもあり、軽く家住むには良い場所かもしれません。熊野若王子神社と永観堂との間に食事ができる場所が少しですが店舗あります。

 

熊野若王子神社のすぐそばに、猫が住み着いています。人が餌を与えている様で人馴れしているのと、乗り物が猫のすみかになっていて目立ちます。近づいても逃げず、多くの観光客が写真を撮るなど、哲学の道のオプション的なスポットになっています。

大豊神社(おおとよじんじゃ)

大豊神社

大豊神社は哲学の道の南寄りにある神社で、熊野若王子神社の割と近くにあるコマネズミが特徴的な神社です。狛犬の代わりに狛鼠があるわけではなく、狛犬、お稲荷さん、コマネズミなどがあり、女性からは「可愛い」と言われ人気があります。

通路は長いですが、すごく広い神社というわけでもないので、立ち寄る程度の期待で行くのがいいのかもしれません。ただし、猿や蛇、雉などの像もあるなど、像の種類が豊富という神社でもあるので、細かい見どころは多い神社です。

霊鑑寺 (れいかんじ)

熊野若王子神社 → 大豊神社の次に見えてくるのが、霊鑑寺です。霊鑑寺は、通常は閉まっているお寺で、春と秋の特別公開で入ることができます。御所人形などが展示されており、四季花鳥図襖も見もの。狩野永徳や円山応挙などが好きな人にはおすすめの場所でしょう。紅葉が綺麗なスポットの一つです。

安楽寺 (あんらくじ)


熊野若王子神社 → 大豊神社 → 霊鑑寺の次にあるのが安楽寺です。 安楽寺は法然の念仏道場で、カボチャ供養で有名なお寺です。別名「松虫鈴虫寺」(まつむしすずむしでら)とも呼ばれます。

松虫・鈴虫というのは後鳥羽上皇の女御。女御(にょうご)とは、高い身分の女官のことで、天皇の寝所に侍していました。しかし、法然の弟子の住蓮房・安楽房に感化され松虫と鈴虫は出家。それが後鳥羽上皇の怒りを買い住蓮房・安楽房は斬首され、師である法然も島流しとなります。

松虫と鈴虫も瀬戸内海の小島へ流されました。流罪から帰京した法然が弟子である住蓮房・安楽房などを弔うために作られたのが安楽寺です。そのため松虫・鈴虫の供養塔も安楽寺の境内にあります。

安楽寺は通常は閉まっていて、素通りしがちなお寺ですが、実は春と秋に特別公開されています。哲学の道全般に言える事ですが、紅葉の季節などは綺麗なので紅葉スポットになっています。

法然院 (ほうねんいん)

熊野若王子神社 → 大豊神社 → 霊鑑寺 → 安楽寺の次にあるスポットが法然院です。法然院は安楽寺の住蓮房・安楽房の師である法然ゆかり地に念仏道場を建てようと萬無和尚が発願し、弟子の忍澂和尚によって、伽藍の基礎が築かれたというスポット。

全体的に緑に囲まれた森の様になっていて、ひんやりとする場所です。苔と緑とお墓がメインのスポットで、それ以外に何かあるかと言うと、池や建物が少しあるぐらいです。静かな森のようなお寺が好きな人や安楽寺と合わせて歴史を味わいたい人などは楽しめそうです。銀閣寺から近いので、銀閣寺に行ったら立ち寄ってみると良いと思います。

また法然院を出たところに、食事ができる場所もあるので、お腹が空いた人はこちらで食べても良いと思います。ただし銀閣寺の前にはランチや食べ歩きできるお店が多くあるので、そちらと検討すると良いでしょう。

銀閣寺 (ぎんかくじ)

哲学の道・銀閣寺

熊野若王子神社 → 大豊神社 → 霊鑑寺 → 安楽寺 → 法然院と続いて、最後にあるのが銀閣寺です(逆から歩けば最初にあるのが銀閣寺)。

銀閣寺は哲学の道の北側の端にあり、正式名称を東山慈照寺(ひがしやまじしょうじ)と言います。足利義政が造った庭園や建物が楽しめるスポットで、哲学の道の中でも最も混雑する場所でしょう。

庭の形などは独特なので印象に残りやすいですが、建物などが質素に作られているので、金閣寺と比較した場合のわびさび感を楽しめる人にはウケ、楽しめない人には物足りなく感じる様な場所でしょう。

新緑や紅葉の時期にとても綺麗になることや、銀閣寺を出たところに商店街が広がっているのでお土産やランチなどを楽しめることもあり、哲学の道の中では一番の人気スポットになっています。銀閣寺限定のチロルチョコなどもあります。

また、銀閣寺前には哲学の道の中で唯一商店街があり、飲食店・お土産屋などが多くあるので、賑やかな観光気分を味わいたい人にはおすすめの場所です。その他、人力車もありますが、バス停も近いので京都駅などへ帰る際はバスがおすすめ。ただし時期により、かなり長蛇の列ができます。

アクセス・哲学の道の最寄駅

蹴上駅

哲学の道は、熊野若王子神社側の最寄り駅が蹴上駅になります。哲学の道を京都駅から行く場合は次の通り。

京都駅(地下鉄烏丸線) → 烏丸御池駅で乗り換え → 蹴上駅下車

蹴上駅から金地院や南禅寺、永観堂というように観光スポットを歩いて行くと、永観堂を少し歩いたところに熊野若王子神社があり、そこから哲学の道が始まります。

この蹴上駅は、金地院や南禅寺に近く、その南禅寺から永観堂へ行き、熊野若王子神社からの哲学の道という感じで、徒歩で次々と楽しむことができる観光スポットの集中した場所になっています。

逆に銀閣寺側から哲学の道への最寄り駅はかなり遠く、タクシーやバスを使うのが賢明なほどの距離になります。最寄り駅は出町柳駅になり、この駅から徒歩で銀閣寺へ向かうとかなりの時間がかかるので要注意が必要です。

哲学の道を含むおすすめルート

哲学の道は金地院、南禅寺、永観堂を含む蹴上駅からのルートがおすすめです。

電車からのルート

京都駅(地下鉄烏丸線)→烏丸御池駅(乗り換え)→蹴上駅で下車

徒歩・金地院→南禅寺→永観堂(この3つは哲学の道の前にあるお寺です)

徒歩(哲学の道)・熊野若王子神社 → 大豊神社 → 霊鑑寺 → 安楽寺 → 法然院 → 法然院→銀閣寺→バスorタクシーor人力車で京都駅や蹴上駅、出町柳駅に戻る

 

蹴上駅を降りて哲学の道に行くまでにある金地院・南禅寺・永観堂も解説しておきます。

金地院

金地院は蹴上駅から徒歩数分5〜10分程度で行けるお寺です。金地院崇伝ゆかりのお寺で、南禅寺の塔頭(分家寺院)の一つです。

池や庭を中心に観光でき、人も少ない事も多いのでゆったりと楽しむ事ができます。

南禅寺

南禅寺は巨大な三門や水路閣、紅葉などが有名なお寺です。金地院を含む多くの塔頭が周りに点在する人気の観光スポットです。

紅葉の時期には南禅寺の三門横に天授庵という塔頭が紅葉の名所として人気になるなど、見どころも多いので、哲学の道との時間配分を考えて観光すると良いと思います。

永観堂

永観堂も紅葉の名所で、紅葉の時期には夜間の紅葉ライトアップも行われ賑わうお寺です。新緑の時期にも緑色の葉が美しく、苔が活き活きと生えている事もあり、全体的に緑色の印象が残るかもしれません。

永観堂の特徴の一つでもある「みかえり阿弥陀像」という珍しい阿弥陀像も見れるなど、人気の観光スポットの一つです。

まとめ

哲学の道は長いので、南禅寺や永観堂を見た後だと体力に自信がない人にはやや億劫に感じるかもしれません。途中で電車などにも乗れないため、銀閣寺まで行ってバスやタクシー、人力車に乗ることになります。

飲食店やお土産屋も南禅寺・永観堂周辺に少々、哲学の道に少々、銀閣寺前に商店街があるので、ランチの予定も考えて観光すると良いと思います。

また、銀閣寺から帰る時にバスなどで京都駅に行くのも良いですが、最寄り駅である出町柳駅に行くとそこからすぐに鴨川を楽しめます。この部分の鴨川は下鴨デルタといって、鴨川が分岐している場所で人気スポットになっています。

公園でくつろぐ人が多い憩いの場となっていたり、すぐ近くに下鴨神社もあるので、時間に余裕がある人は下鴨神社に行ってみるとより京都観光楽しめると思います。

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