琵琶湖疏水記念館の営業時間や歴史などを写真付きで解説
琵琶湖疏水記念館の営業時間は以下の通り。入場は無料です。
開館時間:3月〜11月までは9:00 〜 17:00(入館は16:30)
開館時間:12月〜2月までは9:00 〜 16:30(入館も16:00)
休館日:月曜日(祝・休日は翌日)・12月28日〜1月3日
琵琶湖疏水記念館は京都府京都市の左京区にある施設で、平成元年(1989年)に琵琶湖疏水竣工100周年を記念して開館しました。蹴上駅や南禅寺の近くにある琵琶湖疏水に関する記念館ですが、記念館から外に出て道を歩くこともできます。
琵琶湖疏水計画は当時知事であった北垣国道によって立てられ、その計画と建設の過程を示す展示や、京都の近代化に果たした琵琶湖疏水の役割、現在の琵琶湖疏水の写真などを紹介しています。
平成21年(2009年)年10月に、開館20周年を記念して、リニューアルされました。琵琶湖疏水記念館の所蔵資料は琵琶湖疏水とともに2007年11月に国の近代化産業遺産に認定されています。
琵琶湖疏水沿いは桜のスポットとしても有名で、桜の時期には、南禅寺船溜から夷川ダムまでライトアップも行われています。琵琶湖疏水記念館のテラスからも琵琶湖疏水に映える美しい夜桜を見ることができるので、平成28年は桜の開花時期に合わせて夜間開館を実施したそうです。
また、琵琶湖疏水記念館の目の前の南禅寺船溜からは十石舟に乗船することができ、幻想的な夜桜の風景を楽しむことができます。
28年度のことになりますが、琵琶湖疏水記念館テラスで桜のライトアップ点灯式が行われたり、第5回キング・オブ・パフォーマーに輝いたサブウェイ・パフォーマー尾辻優衣子さんによる二胡の演奏もあったそうです。
そして、琵琶湖疏水記念館と隣接している京都市動物園でも夜間開園が行われ、あまり見ることができない夜の動物園を楽しむことができたそうです。
毎年桜の季節ならではの特別企画が行われているので、ぜひチェックしてみてください。
琵琶湖疏水記念館は、地階に第2展示室と第3展示室。1階に第1展示室。2階に2階廊下西側展示、2階廊下東側展示、AVホール、図書閲覧室、資料閲覧室、資料収蔵庫。
屋外にペルトン式水車、スタンレー式発電機があります。
第2展示室 琵琶湖疏水が果たした役割
地階北側にあります。琵琶湖疏水の利用方法は大きく分けて3つありました。ひとつ目は電気事業です。蹴上発電所は日本初の事業用水力発電所として建設され、琵琶湖の水を使って電気を起こしていました。
ふたつ目は運河事業です。運河を開削し、大津や伏見、大阪との間で米や炭、木材、石材などを船で運搬したり、観光客を乗せた遊覧船も多くありました。
3つ目は水力事業です。疏水の水は、京都御所や東本願寺では防火用利用されたり、別荘や公園に引水されて池や小川が造られたり、精米などにも利用されました。水力発電、庭園への引水、運河など琵琶湖疏水の役割に関連するパネルやインクラインのレールなども展示しています。
第2展示室西側には、大型モニターを用いた映像展示や、インクラインの模型を展示しています。
第3展示室(地階南側) 京都市三大事業の実施
地階南側にあります。明治38年(1905年)に日露戦争が終わると,西郷菊次郎京都市長のもとで、①第二琵琶湖疏水を開削して、多くの水や電力を得る②上水道を布設して衛生を良くする。
③烏丸通・四条通などの主な7つの道路を広げて電気鉄道を走らせるという三大事業が行われ、明治45年(1912年)に完成しました。
第3展示室西側には、御所水道の建設や松ケ崎浄水場の創設など、水道事業の展開について展示います。
地階屋外展示
御所水道の鉄管や、測量に用いられた石点(ベンチマーク)が展示されています。
1階屋外展示
第一期蹴上発電所で使われた水車と発電機を展示しています。
第1展示室 琵琶湖疏水の計画と建設
1階にあります。琵琶湖疏水の計画と建設の過程を示す資料を展示しています。琵琶湖疏水の水を京都へ引くことは、技術的にもとても難しいことでした。
しかし、第三代京都府知事に就任した北垣国道は、幕末の戦災と東京遷都により衰退した京都を復興させるため、琵琶湖疏水を計画し、実現させました。
琵琶湖疏水は、明治18年(1885年)6月に着工し、明治23年4月に第一期工事が完成しました。総工費は約125万円。これは当時の京都府の年間予算の約2倍だったそうです。
2階廊下西側展示
現在の琵琶湖疏水の写真を展示しています。
2階廊下東側展示
琵琶湖疏水に関連する記念碑や、扁額などの写真を展示しています。