城南宮は小規模ながら見応えのある梅スポット

02. 京都の神社

城南宮の由来


城南宮の読み方は「じょうなんぐう」です。

城南宮は延暦13年(794年)の平安京遷都の時に、都の安泰と国の守護を願って創建されました。御所の鬼門にあたり方除けの神である国常立尊、八千矛神、息長帯日売尊を合わせ祀られました。

そのため城南宮という名前には、平安城の南に鎮まるお宮という意味があります。現在でも方除けの大社として信仰が厚く、転居、旅行、交通安全、造作などの時には多くの参拝客が訪れます。

城南宮は方除けの大社

「厄除け」という言葉はよく耳にしますが、「方除け」と言われてもピンとこない方が多いのではないでしょうか。「方除け」には2種類あります。

道を変えた方除け

1つ目はどこかに行く時に「その方角で災いが起きないように」と願うものです。平安時代の貴族たちは、自分の向かう方向があまり良くない方角だった場合、道を変えたと言われています。

例えば東に向かいたいのに、東が悪い方角だった場合、一旦南に行ってから北東に向かうという感じです。遠回りで面倒にも思いますが、昔はそのようにして、災いが起きないように願っていたそうです。現在でも転居や旅行の時に方除けをするのはそのためです。

生年月日と方除け

2つ目は生年月日が関係する方除けです。九星気学からきており、生年月日によって、一白水星とか二黒土星というように9つの星に分けられるとのこと。それによって良い方角、悪い方角というものがあ利、毎年吉凶の方位は変わのだとか。

  • 城南宮は方除の大社として有名
  • 方除の読み方は「ほうよけ」
  • 方除とは方角の災いを除く事
  • 鳥羽殿の鎮守社として崇められた
  • 白河上皇や鳥羽上皇の熊野詣などが由来

四季の花が美しい庭園

春の山、平安の庭、室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭など四季の花が咲く庭園が見どころです。中でも春の山という庭園には100種類以上の植物が植えられていて、源氏物語にも登場するため、源氏物語花の庭とも呼ばれています。

多くの花が咲く中でも、京都で1番の美しさと言われるしだれ梅は格別です。見頃の季節には150本ものしだれ梅が咲き誇ります。
また、それぞれの季節に合わせて「梅」「藤」「菊」の花を手にした巫女が神楽を舞う催しがあります。

梅が枝神楽

梅の花を冠にさした巫女が、梅の枝を手に持ち神楽を舞います。
平成29年2月18日~3月22日

藤の巫女神楽

藤の花を冠にさした巫女が、藤の枝を手に持ち神楽を舞います。
平成29年5月1日~5月7日、13日、14日、20日、21日  

藤の巫女神楽

藤の花を冠にさした巫女が、藤の枝を手に持ち神楽を舞います。
平成29年5月1日~5月7日、13日、14日、20日、21日

初穂料として1000円が必要ですが、美容健康と招福にご利益がある花守りを購入すると、一人一人のために巫女が神楽鈴でお祓いをしてくれます。

曲水の宴

毎年4月29日と11月3日行われる曲水の宴は、王朝の雅を伝える行事として有名です。例えば、庭園に遺水という小さな川が流れているのですが、そこに平安時代の装束を身につけた歌人が川に沿いに散らばって座ります。

琴の音色が聞こえるなか、上流から羽觴という盃を運ぶ鳥形の船が流れてきます。歌人は、船が流れてくるまでに、あらかじめ与えられたお題で和歌を短冊に一首したためます。

それから盃を取ってお酒を頂き、船を次に流すという遊びを行います。他にも白拍子の舞などもあり、平安時代の風流な遊びを実際に見ることができます。また、曲水の宴の開催日は、神苑が無料で開放されます。

御朱印

城南宮は、四神信仰にちなんで「京都五社巡り」の1つになっています。京都五社巡り専用の色紙(1,000円)があって、この色紙に一つ御朱印(300円)を頂きます。

四神信仰とは、方位を司る四方向神獣を信仰するというもので、中央の平安神宮(御所)、南の城南宮(朱雀)、西の松尾大社(白虎)、北の上賀茂神社(玄武)、東の八坂神社(青龍)となっています。

色紙はそれぞれの神社で用意されていますので、どこからでも始められます。回る順番にも決まりはありませんが、八坂神社→平安神宮→上賀茂神社→松尾大社→城南宮がスムーズです。

城南宮(じょうなんぐう)へのアクセス

住所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地
拝観時間:9:00~16:30
休み:無休
神苑拝観料:高校生以上600円、小人中学生400円
アクセス:バスで京都駅八条口で乗車、城南宮前下車、徒歩約1分

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