二尊院の見どころと青もみじ

01. 京都のお寺

二尊院は直線の長い道である紅葉の馬場、丸く囲われた作の中に作られた庭がある本堂近くの境内や、地蔵が配置された庭、階段を登っていくとあるお墓、その先にある眺めのいい場所など、狭い部分に進むとそこに何かがあるというような造りになっています。

二尊院の名前の由来は、日本を祀っているということからきています。
この二尊というのは、本尊の釈迦如来と阿弥陀如来のことです。

ここから二尊院という名前が付いているわけですが、古くは小倉山二尊教院華臺寺(おぐらさんにそんきょういんけだいじ)という名前でした。

二尊院の名前の由来

この二尊には意味があり、 発遣の釈迦と来迎の弥陀 という意味があり、送り迎えを意味しています。

 ・発遣の釈迦とは、此岸から送る釈迦。
 ・来迎の弥陀とは、彼岸へ迎える弥陀。

これは中国の善導大師が広めた二河白道揄(にがびゃくどうゆ) が日本に伝わり法然上人に受け継がれたものです。

二尊院と法然ほか、宗教の関わり

二尊院はこの法然上人と関わりが深く、法然上人足曳きの御影などが寺宝としてあり、然上人二十五霊場第十七番札所にもなっています。

また、面白いのが四宗兼学といって天台・宗真・言宗・律宗・浄土宗の四宗の道場として栄えた歴史があり、最終的二は天台宗所属になっています。

二尊院と角倉了以

その他、二尊院は御所の仏事を司っていたことにより、公家方との交流が盛んで、二条家・鷹司家・三条家・四条家などの他、三条西家・角倉家などのお墓もあります。

二尊院を観光する際に墓地が沢山ありますが、これがわかると単なる墓地ではなく、二尊院と公家方の関わりや、角倉了以の像がなぜ立っているのかなどが理解できるのではないでしょうか。

角倉了以は豪商として有名ですが、二尊院の総門を伏見城の藥医門から移築するなど、二尊院と関わりの深い人物の一人です。

また、総門から進んだ道は、紅葉の馬場と言われ、名前の通り紅葉が見事です。
紅葉以外にも新緑がとても美しく、苔と相まって見事な風景をつくり出します。

幸せの鐘

その他、撞くことも可能な「幸せの鐘」というものがありますが、こちらの歴史は浅くもともと1604年に鋳造されたものを1992年に再度鋳造し、幸せの鐘と名付けています。

二尊院本堂の横に、小さな庭があります。
また、本堂の裏には、 六道を表す地蔵が配置された庭がありこちらも綺麗です。

この六道や地蔵に関しては、各お寺でよく出てくるのでその意味を知っておくと京都観光がより楽しくなると思います。

こちらは別ページで解説しておきます。

小倉山からの眺め

二尊院見どころといえば、紅葉の馬場や本堂やその周辺の庭などですが、階段を上って墓地を突っ切る形で小倉山に登っていくと、藤原定家の時雨亭跡があります。

ここからの景色が山の上から二尊院一帯を見渡すことができるので、見落とさないようにしておくといいと思います。

二尊院を含をおすすめ観光ルート

嵐山駅→渡月橋→天龍寺→野宮神社→二尊院→祇王寺・滝口寺・檀林寺→化野念仏寺→清涼寺→嵐電嵐山駅

二尊院の近くには祇王寺、檀林寺、滝口寺、化野念仏寺や清涼寺などがあります。

二尊院から祇園に向かう途中にいくつか飲食店などがあるので、ランチなどをするにも良いでしょう。

また祇王寺から化野念仏寺に行く途中にもお土産屋お食事処などがあるので、休息や食事などは心配いらない場所になっています(ただしそれほど多くはありませんが)。

祇王寺・檀林寺・滝口寺はかたまっているので1つのスポットと考えても良いかもしれません。

この他に大覚寺などのスポットもあります。
こちらは大覚寺と祇王寺がなぜか連携していて、セットで買うとチケット割引が適用されるお得な拝観料割引があるので、観光する際の選択肢に入れても良いかもしれません。

二尊院御朱印は本堂の横にある納経所で書いてもらえます。

二尊院の紅葉

二尊院の紅葉

二尊院は有名な紅葉スポットです。二尊院周辺は小倉山の紅葉を背景に境内の紅葉も合わせて美しい風景を見ることができます。

二尊院へのアクセス

二尊院は嵐山から歩くとルートによって直ぐ着いたり、ある程度歩くことになったりする位置にあります。

道が少しわかりにくいことと、行く先々にお寺や神社があるので、立ち寄っていると時間が過ぎているという場所だからです。

二尊院の近くには常寂光寺やお土産屋3つ、詩が石に刻まれている公園や自動販売機などがあります。

また、それほど大きくないながら駐車場、駐輪場もあるので自転車や車でも行くことができますね。

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