詩仙堂のツツジや紅葉など、季節の写真で見どころを解説

京都の紅葉の名所と言えば詩仙堂もその一つ。秋に観光客も多く訪れますが、実は春のツツジも綺麗です。庭造りの名手、石川丈山が作庭した詩仙堂の庭の写真を中心に、詩仙堂の歴史や見どころなど、観光を楽しめる基礎知識を解説していきます。

1. 詩仙堂を観光するおすすめの季節

季節1. 春の詩仙堂はツツジが楽しめる

春になると詩仙堂にはツツジが咲きます。詩仙堂で印象深い丸い刈り込みにツツジの花が咲き、詩仙堂独特の和を感じさせる風景を楽しむ事ができます。屋内から座ってみる詩仙堂の風景は小さな庭に静かな雰囲気が感じられ、和める空間になっています(ただし観光客で混んでいる事が多い)。

南面に開ける唐様庭園は、白砂にサツキの刈り込みが美しく、藤やツツジ、紅葉など四季折々の花が緑と白砂によく映えます。詩仙の間からの開放感のある景色も素晴らしく、新緑の季節も、紅葉の季節も、雪景色も趣がありしばらく眺めていたくなるほどの景色です。

石川丈山は漢詩を作るだけでなく、庭造りの名手としても有名で、詩仙堂の庭も石川丈山が造りました。詩仙堂の見どころである四季折々の美しい自然の姿が楽しめる日本庭園は眺めるだけで癒されます。

季節2. 秋の詩仙堂は紅葉が美しい

詩仙堂の座敷から石川丈山作庭の庭を眺めるのは風情があり、紅葉の時期は多くの人が座っています。座敷から見える白砂の庭は小さいですが、丸い刈り込みのさつきや上方に色づいた紅葉が詩仙堂独特の雰囲気を感じさせます。

詩仙堂は屋内から出て庭を歩くこともできます。庭を歩くと屋内とは全く違った庭の雰囲気を楽しむことができるのも魅力です。木々も多く紅葉も見事なことや、庭自体が意外と広く、場所によって違った雰囲気を楽しめるように造られています。

紅葉の時期は人が多くなりますが、周辺にも紅葉の名所があるため、動けないほど混むというほどでもありません。庭から眺め歩いても楽しめる詩仙堂の庭は、紅葉の美しさも素晴らしいものがあるのでおすすめです。

また、腰かけられる場所やトイレも庭園内にあるので、ある程度長く紅葉を楽しめる造りになっています。紅葉と庭の風情を感じたい人には良いスポットと言えるでしょう。

2. 観光で役立つ詩仙堂の歴史と知識

詩仙堂は江戸時代初期の文人石川丈山が、寛永18年(1641年)に造った山荘跡です。現在は曹洞宗の寺院でもあり、国の史跡にも指定されています。石川丈山は寛文12年 (1672年)、90歳で没するまでここで詩歌三昧の生活を送ったとされ、中国三十六詩仙の額などがある、「詩仙の間」などもあり、詩仙堂という名前も納得できますね。

歴史1. ししおどし発祥の地

詩仙堂は「ししおどし」の発祥の地としても知られています。ししおどしは、竹に水が注がれ、いっぱいになると傾き石を打ちつけることで、コーンという音を出します。まさに日本の風情を感じる仕掛けですが、実はししおどしは夜中に頻繁に出没するイノシシや鹿を追い払うために考案され、詩仙堂の庭に設置されたそうです。

ししおどしの音が隠棲していた石川丈山の心を癒したとも言われていて、石川丈山の造る庭にはししおどしが設置されるようになり、そこから全国に広がっていったといわれています。

歴史2. 詩仙堂の正式名称は凹凸窠

実は詩仙堂は本来の名前ではありません。通称詩仙堂と呼ばれていますが、詩仙堂というのは内部にある一室の名前で、正式には凹凸窠(おうとつか)と言います。凹凸窠とは、でこぼこした土地に建てた住居という意味があります。

凹凸窠へは一乗寺山へ登る道の右手の高台にある竹やぶに覆われた小有洞と呼ばれる小さな門をくぐり、石段を登っていきます。その先に老梅関があり、これを入ると凹凸窠門があって、その奥に玄関があります。

玄関を入って左側に詩仙堂の名の由来になった4畳半の部屋「詩仙の間」があります。部屋の入口には詩仙堂の額を掲げ、四方の長押上に掲げる中国の漢・晋・唐・宋代にわたる中国三十六詩仙の額は、昭和38年に復元されたものだとか。1986年5月にはチャールズ皇太子と故ダイアナ妃も訪れました。そのせいか、外国人にも人気の観光地になっていて、紅葉の季節やサツキが見頃の季節には多くの外国人観光客が訪れます。

詩仙堂 地蔵

3. その他

その他1. 遺宝展

毎年5月25日から数日間、石川丈山の遺品や書など多数の品々が一般公開されます。

その他2. 詩仙堂御朱印


拝観料の支払いと一緒に御朱印をお願いすればすぐにいただけます。詩仙堂の御朱印は他と違って御朱印帳に書いてもらうタイプではなく、書いてある御朱印を御朱印帳に貼るというもの。なので御朱印帳を持っていなくても御朱印を購入できるタイプの御朱印になっています。

何度も旅行に来るわけではないし、御朱印帳を買うほどでもないけど一回くらいは御朱印を買ってみたい・・・・などという人にはおすすめの御朱印と言えるでしょう。一枚300円で、オリジナルの御朱印帳はありません。

その他3. 飲食店

詩仙堂そばの鳩もち

詩仙堂の入り口横に鳩もちを売っている店があります。鳩もちはニッキ・プレーン・お茶の三種類の味で、餡子などは入っていません。団子などはも売っており、小腹が空いた時には良いお店でしょう。また、一条下り松や一乗寺駅近くに飲食店があるので、本格的にランチや夕食を取りたい人はそちらが良さそうです。

4. 詩仙堂へのアクセス

詩仙堂

  • 住所:京都市左京区一乗寺門口町27番地
  • バス:JR京都駅 市バス5系統で一乗寺下り松町下車徒歩10分。
  • 電車:叡山電鉄一乗寺駅下車徒歩10分。※叡山電鉄は出町柳駅にあります。

一乗寺駅を降りて商店街のある方へまっすぐ歩いていき、大通りを過ぎた後にさらに進んでいくと詩仙堂があります。

詩仙堂周辺の一乗寺・修学院のスポットを一覧にしてまとめました。詩仙堂から徒歩圏内のスポットが多数あるので、下記を参考にしてみてください。

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