等持院は庭園が楽しめ、歴代足利将軍の木像があるお寺

等持院 01. 京都のお寺

等持院は金閣寺や龍安寺、仁和寺などの近くにありますが、その並びとは違って、少しわかりにくい奥まった場所にあります。

大きな寺院ではありませんが、庭を屋内から楽しめることや、庭を歩いて楽しむ事もできるスポットになっています。

等持院の歴史

等持院は、暦応4年(1341年)に足利尊氏が等持寺の別院として、天龍寺の夢窓国師を開山として創建された臨済宗のお寺です。山号は萬年山、ご本尊は釈迦牟尼仏です。尊氏の死後は墓所となり、霊光殿には歴代将軍の木像が安置されています。

等持院の見どころ

足利尊氏から始まる歴代将軍の木像が安置されており、間近で見る事ができるのは等持院だけです。これらの像を見ると、足利将軍家ゆかりのお寺だという事がわかると思います。

等持院の一番の見どころは夢窓疎石が作庭したと言われている庭園で、三大名園の一つとされています。庭園は東西に分かれています。

西の庭は芙蓉の花を形どった池があり、芙容池と称して、衣笠山を借景にした池泉回遊式庭園です。方丈、書院、茶室、清漣亭の3つの建物に囲まれています。

書院では、西の庭を眺めながら抹茶やほうじ茶をいただくことができるので、ぜひお茶を飲みながらゆっくりと美しい景色を堪能してください。

清漣亭は、1457年、尊氏100年忌の際に新築されたものです。足利義政好みの茶室と言われています。現在の清漣亭は江戸時代に再建された建物ですが、通常の茶室とは違い、床の一部が他の場所より一段高くなっている貴人床という造りになっています。

東の庭は、草書体の心をかたどって作られた心字池を中心に、紅葉や半夏生などの草木が植えられ、紅葉の時期には、色付いた木々を、夏至のころには半夏生が白く色付き、四季の自然の姿を楽しむことができます。

有楽椿

豊臣秀頼が等持院を復興した際に植えられたと言われていて、樹齢400年になります。樹高は10メートル以上、幹周りは100センチあり、京都で最も大きい有楽椿です。有楽椿という名前は、織田信長の弟で茶人の織田有楽斎が好んだことから名付けられたそうです。

例年2月中旬が見頃で、3月中旬まで楽しむことができます。咲いているところもきれいですが、苔庭に散った椿の花も趣があって素敵です。

サツキ

等持院はサツキのきれいに咲く寺としても有名です。例年は5月から6月ごろが見頃です。さて、サツキとツツジはよく似ていますよね。等持院に咲くのはサツキです。

簡単な見分け方は葉っぱの大きさです。サツキの葉は2〜3センチと小さく、つづじの葉は5〜7センチと大きいです。これはどっちかなと思った時には葉っぱを見てみてくださいね。

達磨図

境内に入ると、大きな達磨図が出迎えてくれるのが印象的です。これは天龍寺にもあるものと同じで、関牧翁が描いたものなのだそうです。達磨図は、中国禅宗の開祖である達磨大師を描いたもので、京都観光で禅宗系の寺院へ行くと、達磨図はいくつか目にする事ができます。

御朱印

等持院の御朱印は「利運地蔵尊(りうんじぞうそん」と書かれています。拝観受付で200円でいただけます。オリジナルの御朱印帳はないようです。

アクセス・その他

散策ルート

金閣寺→敷地神社→等持院→蓮華寺→龍安寺→仁和寺
約3キロほどのルートですが、金閣寺、龍安寺、仁和寺と3つの世界遺産を回ることができるのでおすすめです。

等持院(とうじいん)

住所:北区等持院北町63
電話番号:075-461-5786
拝観時間:9:00~17:00(12月30日~1月3日は15:00まで)

アクセス

京都駅から26系統南
四条烏丸からは26系統南
嵐電北野線の場合、最寄り駅は等持院駅

等持院周辺は住宅街なので観光向けの作りにはなっていません。そのため、お店らしいお店もあまり無いような状況です。

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