緑の世界が広がる京都の苔めぐり、穴場と名所19選
京都に住んで苔めぐりをしてみました。15の苔の穴場と名所をまとめたので紹介していきます。苔の名所になっているお寺や神社は大抵木々の緑も美しいので、苔と木の葉の緑で一面緑の世界を楽しめたりするなど、京都のお寺や神社の雰囲気と調和してとても風流で清々しい雰囲気を味わえます。京都ならではの美しい苔を堪能したい人は読んでみてください。
1. 南禅寺の苔
南禅寺は三門を通った先に苔が美しい場所があります。参道の横に苔が生えており、紅葉に時期には紅葉とのコントラストが綺麗です。南禅寺は南禅院・奥の院・最勝院・天授庵など塔頭も多くそれぞれ苔なども楽しめるような山の麓にお寺があります。特に南禅寺奥の院を上に進むと山に入ることができるので、ある程度進むと時期によってはトトロに出てくる森のような場所があり、苔や草、木など自然な雰囲気を楽しめます。
2. 永観堂の苔
永観堂は哲学の道の手前にあるお寺で、有名な紅葉スポットです。しかし、紅葉以外に緑の綺麗なお寺であり、苔が美しく生えています。日陰になりにくい場所に苔が生えているので、日を浴びた緑色が青もみじと相まって美しい境内を造っています。南禅寺にも近いので、永観堂と合わせて苔巡りをするのはおすすめです。
3. 金地院の苔
金地院は苔が印象的ではない場所ですが、改めて苔を意識していると薄い苔の絨毯ができている場所があります。金地院の境内は日の当たる場所と当たりにくい場所があり、日の当たりにくい場所に生えている苔が人気の少ない境内に広がり良い雰囲気を醸し出しています。金地院は南禅寺のすぐそばにあり、南禅寺は永観堂に徒歩で行ける距離なので、金地院・南禅寺・永観堂は合わせて巡るのがおすすめです。
4. 法然院の苔
法然院は哲学の道にあり、銀閣寺の近くにある高僧・法然ゆかりのお寺です。山が近く木々に囲まれていることや、境内が涼しく陽が当たりにくい場所であることなどもあって、苔が多く、全体的に緑色の世界が楽しめます。冬などは木々も葉が落ちているので、季節を選んでいく必要はありますが、木々に葉がある頃には苔の絨毯のようになっている箇所もあり、苔を楽しめるお寺と言えます。また、銀閣寺も苔が多いので、合わせて楽しめるスポットです。
5. 銀閣寺の苔
法然院と同様に哲学の道にあり、哲学の道の北端にあるのが銀閣寺です。銀閣寺はあまり話題になりませんが苔が多いスポットです。白砂や木々や水、京都の街を見渡せる風景などがありますが、東山文化の雰囲気が生える苔にも注目するとより楽しめるスポットだと思います。
6. 祇王寺の苔
人がいない時に行くと、苔が一面に生えた美しい庭が光の加減によって別世界のように感じられる苔の名所が祇王寺です。紅葉の名所でもありますが、緑の苔が一面に生えている境内の方が美しいと感じる人も多いと言えるほど素敵な苔の絨毯が広がっています。
祇王寺は苔の種類も多く、小さなスペースで苔の解説もされています。境内は狭いですが京都の中でもおすすめの苔スポットです。また、檀林寺・滝口寺へ徒歩数十秒で行けるため、合わせて楽しめるのも魅力です。
7. 赤山禅院
赤山禅院の参道の両脇に苔の絨毯が広がっており、緑の美しい苔が道なりに続いていくのが印象的です。赤山禅院は修学院離宮から徒歩で行ける距離にあります。紅葉の時期以外はそれほど人がいないので、静かに苔を楽しむことができるのが良いところです。苔巡りをするには他のスポットとはやや離れているので、その点だけ注意して観光してください。
8. 金閣寺の苔
金閣寺は入り口から参道に入り歩いていく途中に林のようになっている部分がありますが、その部分の苔が美しい風景になっています。金閣寺は建物ばかりが有名ですが、庭も広く苔も綺麗なので、苔を楽しめる人にも意外と良いスポットではないでしょうか。
9. 東福寺の苔
東福寺は有料で入ることができる庭園があります。庭園といっても広く、苔も生えている箇所が多いので苔を楽しむことができるスポットの一つになっています。また、東福寺には独特な小市松の庭園があり、市松模様に苔が生えている東福寺ならではの苔庭を見ることができます。
10. 善能寺の苔
泉涌寺の近くにある善能寺はあまり知られていない苔の穴場です。写真の通り盛り上がった特徴的な形の庭に苔が生えているという穴場感が素晴らしい苔スポットになっています。人もいない事が多く、無料で入れるお寺になっているので、苔巡りにはおすすめです。周辺には泉涌寺とその塔頭があります。全体的に観光客が少なく静かに観光を楽しめるでしょう。
11. 阿弥陀寺の苔
古知谷阿弥陀寺は高い場所にあるので、本堂に行くまでに木に囲まれた山道になっています。その山道には苔が生えていて、阿弥陀寺の庭にも苔が所々に生えています。全面的に苔があるスポットではありませんが、山道と合わせて見ると、苔は豊富です。自然の苔が好きな人にはいい場所です。人も少ない穴場ですが、利便性は悪いので移動手段には注意しましょう。また、苔の名所の三千院や、苔を楽しめる寂光院に車で近い距離にあるので、合わせて観光すると良いと思います。
12. 寂光院の苔
大原にある寂光院は山間にあり、苔が生えやすい場所になっています。そのため山に近くなるほど苔が増し、薄っすらとした苔の絨毯を見ることができます。寂光院は平清盛の娘である建礼門院が入寺したお寺で、平家関連のものが多々あります。
13. 三千院の苔
苔の名所として有名な大原の三千院。苔の絨毯にわらべ地蔵が配置されていて、独特の苔を楽しむことができます。三千院の境内は広く、色々な見どころがありますが、苔が豊富なのは宸殿から往生極楽院付近で、広い面積の苔を楽しめるのでおすすめです。
14. 圓光寺の苔
圓光寺の十牛の庭は苔が美しく、苔の中に地蔵があるなど、印象深い造りになっています。また、紅葉の赤や黄色と苔の緑が美しい彩で庭を飾り、紅葉の落ち葉と苔の風景も風情を感じる苔スポットになっています。紅葉の時期は混雑しますが、夏など緑の綺麗な時期には人も少なく、苔の緑と青もみじの緑が清々しい風流さを感じさせてくれるのが圓光寺です。
15. 蓮華寺の苔
蓮華寺は小さな境内に苔が多く生えており、有料の屋内から見る庭は苔と池を楽しめるような造りになっています。屋内から本堂へと歩くことができ、周りには苔が一面に生えているため、苔好きには楽しみが増すスポットと言えそうです。
16. 瑠璃光院の苔
瑠璃光院は期間限定で公開されるお寺で、苔や青もみじが美しい季節と紅葉の時期に公開されます。どちらの季節も苔は美しいですが、青もみじと苔による一面緑色のインパクトは狭い庭で印象的な風景として記憶に残る人も多いと思います。屋外・屋内の両方から庭を見ることができ、テーブルや床に反射する美しい緑を見ることができるのも特徴的なスポットです。
17. 八瀬八幡宮の苔
八瀬駅から歩いて三千院などに行く途中にあるのが八瀬八幡宮です。八瀬八幡宮は観光スポットではない事や利便性がとても悪いことから知らない人が多い苔の穴場スポットです。わざわざ苔を楽しみに八瀬八幡宮まで行くかというと、そこまで究極的な苔はありませんが、農村地帯にある緑の木々に囲まれた人がいない神社で、苔を楽しめる神社好きにはおすすめな極めて静かな癒しスポットです。
18. 上賀茂神社の苔
上賀茂神社は写真では分かりにくいですが、左側に苔があります。水が流れているのでその周辺に苔が生えており、木々に囲まれた場所は静かで良い雰囲気です。水の音を聞きながらのどかに苔を見ていると、たまに鴨川苔の上に座っているなど、雰囲気のいい場所で苔を楽しめます。ただし周辺に観光スポットがほぼ無いため苔巡りや京都観光を続けて楽しみたい人は注意です。
19. 西方寺の苔
別名を苔寺というだけあって苔が美しいのが西方寺。入るのには予約が必要。