仁和寺の歴史と御室桜や二王門などの見どころを解説

仁和寺の御室桜 01. 京都のお寺

仁和寺の境内は広いので、見どころも多数あります。それぞれ見どころを解説していきます。

仁和寺見どころ

仁和寺 拝観料

金堂

仁和寺の金堂

仁和寺は火災や応仁の乱で、すべての伽藍を消失してしまいました。金堂は、寛永年間に御所内裏の正殿紫宸殿が移築された物で、現存している最古の紫宸殿としてとても貴重な遺構で国宝にも指定されています。

内部には須弥壇が設けられ、仁和寺創建時の本尊である阿弥陀三尊像が安置されていましたが、現在の本尊は運節作のもので1644年(寛永21年)に安置されたものです。金堂は普段は非公開ですが、春と秋の特別拝観の時期には中を見ることができます。

普段非公開の金堂を見ることができる方法があります。それは宿坊の御室会館に宿泊することです(確認してください)。宿泊すると金堂で行われる朝のお勤めに参加することができます。宿坊での宿泊は、金堂を見られるというだけでなく、非日常を味わえ、心を落ち着かせることができますよ。

鐘桜

仁和寺の金桜

鐘楼(しょうろう、しゅろう)とは、寺などにある梵鐘のある建物をいいます。仁和寺の鐘楼はとりわけ立派な様相をしているように感じます。

二王門

仁和寺-二王門

仁和寺の二王門は、高さが18.7メートルととても大きく、インパクトがあります。1641年(寛永18年)から1645年(正保2年)に建立されました。現在は重要文化財に指定され、仁和寺の二王門は、知恩院の三門、南禅寺の三門と合わせて京の三大門と呼ばれています。

  • 阿形(あぎょう)像は口を開けている像
  • 吽形(うんぎょう)像は口を閉じている像
  • 阿形と吽形は、金剛力士であり、仁王や二王と言われている
  • 仏法を護持する神であり金剛杵を持っている
  • 金剛杵は仏敵を退散させる武器
  • つまり仏敵を退散させるため阿形と吽形像を配置して仁王門を作っているお寺という事がわかる

勅使門

仁和寺の勅使門

仁和寺の仁王門近くには勅使門があります。勅使門とは天皇や勅使の通る門です。ちなみに天皇の意思を伝えるのが勅使です。

御室桜

仁和寺の桜

仁和寺は桜の名所としても有名です。仁和寺と言えば御室桜(おむろざくら)と言われるほどです。

  • 樹高約2m〜4m前後と一般的な桜より丈が低い
  • 仁和寺には約200本の御室桜が植えられている

仁和寺の桜 御室桜

樹高が低いので桜の花を間近に見ることができるのが特徴で、桜の木が地上から近く一味違った桜を楽しめます。この樹高の低さから「わたしゃお多福 御室の桜 鼻が低ても 人が好く」と昔から歌われていました。そのため別名が「お多福桜」と言われています。

仁和寺の桜 御室桜

御室桜の樹高の低さの利点を活かしてか、仁和寺では五重塔が見える独特の造りになっています。他の桜スポットとは違う特徴が色々あるのが仁和寺の御室桜と言えるでしょう。

仁和寺の桜 御室桜

他にも御室桜は京都の中で一番遅く咲く桜と言われているので、他の桜スポットが散っていても、仁和寺に行けば桜が見頃になっていたりと、タイミングがずれている特徴があります。

ツツジ

仁和寺はツツジが綺麗で、広い境内の中の所々に咲いています。

五重の塔

御室水掛け不動尊

御室水掛不動尊

御朱印

金堂前の納経所か、御殿入口にて御朱印を頂くことができます。仁和寺で頂ける御朱印は阿弥陀如来、勢至菩薩、弘法大師、旧御室御所、水掛不動尊、御詠歌、薬師如来です。薬師如来は毎月8日のみに頂けます。
オリジナルの御朱印帳は4種類で、紺色、えんじ色、紺色仁王門刺繍、ピンク色御室桜刺繍です。

猫好きだった宇多天皇

仁和寺 遠景

仁和寺は、皇室とゆかりの深い寺で、宇多天皇が出家後、寺内に御室を設けたことから御室御所とも呼ばれました。宇多天皇は猫好きの天皇として知られ、宇多天皇御記(寛平御記)なども残している天皇です。飼い猫の記録が書かれています。

また、菅原道真を重用し、右大臣に昇進させた人物です。菅原道真が左遷される際も仁和寺で道真からの書状を読み、助けに向かった天皇です(しかし助けられず)。

仁和寺の歴史

仁和寺の見どころ

真言宗御室派総本山の寺院で、御本尊は阿弥陀如来、山号は大内山と称します。886年(仁和2年)に創建し、888年(仁和4年)に完成しました。

おすすめ観光ルート

仁和寺の庭

仁和寺→蓮華寺→龍安寺→金閣寺
京都でも人気の散策ルートです。他にも等持院や敷地神社などがあります。仁和寺から金閣寺までは約3キロで、少々坂道になっており、夏場などは暑さもあり歩くのやや大変と感じる人もいるかもしれません。

バスに乗ればすぐに着きますが、バスの行列ができやすいので、あらかじめバス停をチェックして多少早めに並んでおくのが良いかもしれません。また、タクシーなどもバス停付近に頻繁に来るので、人数が多い場合は割り勘でタクシーも良いかもしれません。

仁和寺へのアクセス

二王門外観

  • 寺名: 真言宗御室派 総本山仁和寺
  • 住所: 〒616-8092 京都市右京区御室大内33
  • 電話: 075-461-1155
  • 時間: 9:00~17:00
  • 料金: 500円(開花期間のみ)

仁和寺の境内

仁和寺へ行くにはバスの方が乗り換えもなく分かりやすいでしょう。しかし人気の観光スポットなので渋滞にも巻き込まれやすいです。時間には余裕を持って回りましょう。

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