善峯寺は山を上がりつつ楽しむ大規模なお寺で紫陽花の名所

善峯寺の岩 01. 京都のお寺

善峯寺(よしみねでら)は境内の規模が大きく、山を上ったところにあるお寺です。そのため、善峯寺各所に設置された稲荷や高僧の墓、池や紫陽花スポットなどを全て回ろうとするとかなり歩くことになります。

ただ、紫陽花は一見の価値があり、その規模も大きい上に、見晴らしが良いなどの景色を楽しむための条件は整っており、とても良いスポットだと言えるでしょう。

善峯寺の歴史

善峯寺は源算上人が開山したお寺で、山にお寺がある造りになっています。平安中期にできたお寺で、1029年(長元2年)源算上人によって開かれました。

  • 源算上人は恵心僧都(源信)の弟子
  • 47歳で西山に入り千手観音像を自作
  • 1034年、後一条天皇より「良峯寺」の寺号が下賜される
  • 1042年、後朱雀天皇により、本尊を変更(仁弘法師御作の千手観音)
  • 1192年、後鳥羽天皇より「善峯寺」の宸額が下賜された

善峯寺の特徴

善峯寺の駐車場付近の風景

善峯寺は山の上にあるため、階段や坂道を上り下りする造りになっています。ハッキリとした3層構造ではありませんが、下記のような造りになっています。

  • 上層:坂道などを上がっていくとあるお寺など
  • 中層:山門や本殿のある境内
  • 下層:紫陽花が大量に咲く庭園

境内が広いので、体力と時間を使うスポットです。紫陽花の名所ですが、この時期は梅雨ということもあり汗だくになります。

善峯寺の中層

善峯寺の山門(西山宮門跡)

善峯寺の入口となる山門は山を背景に楽しむことができます。

山門から境内に入ると、本殿を中心に多くの建物が目に入ります。この周辺だけでも見どころは多々あり、楽しめる印象。

本殿横に御朱印をいただける場所があります。境内からは山が見えるなど、普通のお寺と違い静かな山寺の雰囲気を楽しむことができます。

善峯寺の下層は紫陽花の名所らしい風景が楽しめる

善峯寺の境内-下層(あじさい)

善峯寺は3万坪の面積があり、紫陽花が1万本あると言われています。これだけで大規模な紫陽花スポットだとわかるでしょう。

山を上った所にあるので、眺めも良く、山に紫陽花がたくさん咲いていたり、段差がある紫陽花に感動する人も多いと思います。

善峯寺の紫陽花の風景を見て観光客の方々は皆、テンションが上がっていましたが、どこまで歩くの?という話も出るなど、紫陽花の見事さと、歩く距離の長さが気になる人が多いようです。

また、山の上なので眺めも良く、紫陽花ととともに山や街の風景も楽しめるのが特徴です。他の紫陽花スポットではここまで高い位置に紫陽花がたくさん咲いていることはないので、特徴のある紫陽花スポットだと言えるでしょう。

京都には紫陽花の名所と言われる場所は複数ありますが、その中でも善峯寺はトップと言える風景が楽しめると思います。紫陽花好きの人は一度は行って欲しいおすすめの紫陽花スポットです。

善峯寺の上層

善峯寺-上層(桂昌院など)

善峯寺の上層は広く、道も坂道になりながら分かれている箇所もあります。そのため、歩きながら見どころを見つける楽しみも味わえます。

善峯寺の薬師堂

見どころも多くあり、風景も山から街を一望できるなど、山寺だからこその観光ができる特別感があります。

善峯寺の上層の境内

上層には下記のような見どころがあります。

  1. けいしょう殿: 桂昌院の像がある見晴らしのいい場所
  2. 薬師堂: 十三重塔や池がある
  3. 阿弥陀堂: 書院・本坊もあり、長い階段が印象的
  4. 稲荷: 奥まった場所に鳥居が目立つ稲荷神社
  5. 釈迦堂: 広い境内が見晴らしも良く、トイレもある
  6. 青蓮の滝: 小さな池に水が滴る、見晴らしも良い
  7. 蓮華寿院庭: 森になっており、青蓮院の宮御廟がある

観光客

個人的な意見としては、紫陽花のシーズンの割に、わりと中年〜高齢の観光客の方々が多く、若い人は少なめ。観光客自体少なめでした。外国人観光客もおらず、足腰に不安のありそうなお年の方も意外と坂道を上っているなど。

観光客が少ないのでうるさくなく、わりと静かに紫陽花や風景を楽しめる場所が多いと思います。特に上の方に行くと人も上がってこなくなるので、静かに楽しめる確率が上がりますね。

善峯寺の上層-池

また、犬を連れて歩いている人を数名見かけました。調べてみると現状では犬などペット連れもリードで繋ぐかカゴに入れるなどすることでOKとなっているようです。

善峯寺の御朱印・他

善峯寺の御朱印は6種類あります。1つ300円なので、全て揃えると1800円になります。また、御朱印帳やお守りなども売っているほか、瓦に名前などを書き家内安全などを祈るものなど、珍しいものもあります。

しかし、実はアクセス方法がやや問題なのです・・・。

善峯寺はアクセスが問題

善峯寺入口の道路

善峯寺へ行く際に問題になるのがアクセス方法でしょう。最寄駅から遠く、山を車で上がって到着するため、歩くと相当な時間がかかり、歩ける距離でもなく、バスかタクシーを使うのが良い選択。バイクや車で近場からきている人は善峯寺内に駐車場があるのでそこに停められます。

善峯寺駐車場付近-遠景

バスは本数が少なめなこともあり、やや厳しいかもしれません。現実的にはタクシーで行くことになるのではないかと思います。実際にタクシーで行ってみると、桂川駅からだと25分。料金は2510円でした。

善峯寺-駐車場付近の風景

最寄駅は西向日なので、その場合は桂川駅よりもっと近く到着できるでしょう。道は混んでいるわけでもなく所々狭い道を進み、のどかな風景の道を通って山の坂道を上がり到着します。

善峯寺への道路の風景

途中に十輪寺(なりひら寺)がありますが、そこでタクシーを降りると善峯寺まで結構な坂道を上がることになるので要注意。

また、山道を車で走ると運転していない人はよう場合がありますが、善峯寺はそれほど曲がりくねっているわけでも、坂道からの距離があるわけでもないので、その辺は大丈夫でしょう。

もう一つ注意点があるのが、帰りのタクシーです。
バス停があるのでバスに乗れば良いのですが、時間を知らなければ乗れないので先に時間を調べておくことが大切です。

そして、バスは本数が少ないのでタクシーに乗ろうとしてもタクシーが無いので、先にタクシーを予約しておくことを忘れずに。

この辺りの注意点を知らないと下手すると相当な距離を歩くことに・・・。

善峯寺を含むおすすめ観光ルート

善峯寺からタクシーで帰る際に桂川駅へ戻るよりも少し早く、料金も少し安くなるのが長岡天満宮です。

長岡天満宮は何があるわけでもありませんが、6月〜7月頃には蓮の花が咲きます。

長岡天満宮から長岡天神駅まで近いのではわりと近く、歩いて帰れる距離なので、電車に乗り、四条へ行くか、嵐山絵へ行くかなど、メジャーな観光スポットへ移動することも可能です。

善峯寺(タクシー)→長岡天満宮→長岡天神駅→四条or嵐山

善峯寺を全部見ようとすると結構歩くので、そのあとに長岡天満宮へ行くと疲れる人も多いでしょう。1日で複数回る場合は、体力も考えて見どころをおさえて行くこと良いと思います。

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