京都の桜の名所と穴場16選
春に京都観光をするなら桜の時期がおすすめです。京都のお寺や神社、そして街並みなど風情ある京都の景観を桜が彩を加え、とても美しい雰囲気になるからです。
実際に京都に住んで桜の時期の京都を歩いてみると色々な名所や穴場がありました。それらをまとめてみたので、桜の季節に京都観光をする際にお役立てください。
高台寺「波心庭」の枝垂れ桜
高台寺は豊臣秀吉の正室ねねが夫の没後、その菩提を弔うために建てた寺です。コウダイジザクラ、シダレザクラ、ヤマザクラなど約50本の桜が咲き誇ります。
高台寺の桜で特に有名なのが、方丈前にある波心庭(はしんてい)に咲くシダレザクラ。白砂にピンクの桜がよく映える風景は観光の思い出になる風景でしょう。
- 料金:大人600円・中高生250円・小学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要)
- 住所:京都市東山区高台寺下河原町526
- 電話:075-561-9966
霊山観音・高台寺前の桜
高台寺と隣り合う霊山観音(りょうぜんかんのん)の前にある駐車場・階段付近には多くの桜が咲きます。少し高い場所になっているので京都の街並みが見える見晴らしの良いスポットになっています。桜と共に京都タワーと八坂の塔が見えます。
霊山観音は巨大な白い仏像があるため、駐車場からでもインパクトのある風景になっているため、高台寺と合わせて観光のおすすめスポットの一つです。
円山公園の桜
円山公園は八坂神社の隣あり、高台寺から徒歩で行ける公園です。ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエシダレザクラなど約680本の桜が植えられています。その中でも円山公園のほぼ中心にある大きなシダレザクラは歌人与謝野晶子も愛でたという「祇園の夜桜」としても有名です。
見頃の時期にはライトアップされ、夜桜の名所として多くの観光客が訪れます。また、出店なども多く出ている時期もあり人気の桜スポットになっています。
- 料金:無料
- 住所:京都府京都市東山区円山町地図
- 電話:075-561-1350
祇園白川の桜
祇園白川は古い京都の街並みの雰囲気に桜がよく似合う場所になっています。花見小路通の反対側にあり、花見小路通とは少し違う古い京都の街並みと、穏やかに流れる川沿いの道に植えてある桜を楽しめます。
円山公園と四条の鴨川が近くにあり、どちらも祇園白川のすぐそばなので続けて桜を見ることが可能です。また高台寺などにも徒歩で行ける距離です。
四条の鴨川の桜
円山公園や祇園白川のすぐ近くに鴨川が流れています。この四条付近の鴨川沿いには桜が植えてあり、川沿いを歩きながら桜を楽しむことができる和やかなスポットになっています。鴨川は京都を流れる長い川なので、四条の他にも鴨川の上流にあたる賀茂川や、九条の鴨川などにも桜が大量に咲くスポットがあります。
賀茂川の桜のトンネル
京都府立植物園から出て上賀茂神社へ向かう途中の鴨川(賀茂川)の桜は見事です。桜のトンネルが作られており、連続した桜の下を歩くことができます。ちなみに鴨川は賀茂川と高野川が合流して鴨川になるので、鴨川が枝分かれした片方が賀茂川です。この付近は観光客も少なく鳥が多く穴場的な場所なのでのんびりしたい人にはおすすめです。
九条の鴨川の桜並木
鴨川の九条側にも桜並木があります。桜の下を歩ける事や九条方面は人が少ないので静かに桜を楽しむにはいい場所です。地元の人がランニングをしていたり、犬を散歩していたりするような場所で、観光客はほぼいない穴場感があります。
天龍寺の桜
紅葉のイメージが強い嵐山ですが、桜の時期も素晴らしい景観が楽しめるスポットで地元の人にも人気の場所なのだそうです。嵐山とは、一般に桂川にかかる渡月橋を中心にした地域をいいます。ヤマザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラなど約1500本もの桜が楽しめます。たくさんの見所がある嵐山ですが、特にオススメなのが世界遺産にも指定されている天龍寺のシダレザクラです。嵐山の中でも美しく開花すると人気で、多くの観光客が訪れます。境内の西にある望郷の丘からの景観は絶景で天龍寺の桜全体を眺める事ができます。
醍醐寺の桜
「花の醍醐」とも言われる桜の名所です。豊臣秀吉が贅を尽くした「醍醐の花見」を醍醐寺で行ったことからこのように呼ばれているそうです。広々とした敷地には約1000本の桜が植えられていて、カワヅザクラ、シダレザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエザクラ、オオヤマザクラと順に咲くため、長い期間桜を楽しむことができます。樹齢180年のシダレザクラは枝ぶりも大きく、圧感です。見頃の時期には夜間のライトアップも行われます。
- 料金:三宝院・伽藍(金堂・五重塔など)・霊宝館・上醍醐 各大人600円・中高生300円
- 住所:京都市伏見区醍醐東大路町22
- 電話:075-571-0002
平野神社の桜
境内には約60種類400本もの桜があり、「魁(さきがけ)」「寝覚(ねざめ)」「平野妹背(ひらのいもせ)」「手弱女(たおやめ)」「突羽根(つくばね)」などの珍しい種類の桜も植えられています。そのため、3月上旬から開花するモモザクラから始まり、4月下旬頃まで次々と開花します。屋台も出て、宴会をする花見客も多く、賑やかな桜のスポットです。車で近いと言える距離に、桜の名所「原谷苑」があるので、続けていくと平野神社と合わせて桜を楽しめます。
- 料金:無料
- 住所:京都市北区平野宮本町1
- 電話:075-461-4450
仁和寺の御室桜
仁和寺の桜は御室桜と言われる特徴のある桜で、普通の桜よりも背が低く、地面から低い位置で桜が咲きます。そのため独特の雰囲気の桜を楽しむことができるのが面白いところ。また、仁和寺の桜が最後に咲くと言われるほど遅く咲くので、他の桜が散り始めていても仁和寺の桜は楽しめる可能性があるので、あきらめずに行ってみると良いスポットです。
龍安寺の桜
龍安寺は鏡容池の桜が有名なスポットですが、駐車場付近からすでに桜が綺麗です。桜の他にもいくつか花が咲いており、春らしいさを感じながらお店やお土産を楽しめます(店は少ない)。
伏見桃山城の桜
伏見桃山城も桜が咲く場所で、観光客もあまり行かない位置にあるからか、人も少なくゆったりと桜を楽しめる穴場的なスポットの一つです。この城は城主がいるなど本物の城ではありませんが、城と桜が調和した他には無い雰囲気を楽しめます。
二条城の桜とライトアップ
二条城にはいくつか桜が咲いてあるスポットがありますが、中でも二条城の枝垂れ桜が咲き誇る道は見事です。背の高い枝垂れ桜が道沿いに植えられている光景は桜の時期に二条城を観光するのには良い思い出になるでしょう。
他にも二条城では夜に桜のライトアップもされるので、昼夜桜が楽しめるスポットになっています。夜のライトアップされた桜の他、プロジェクションマッピングや飲食店が複数出るなど、昼間とは違う二条城の桜を楽しむことができます。しかし、夜のためルートが限定さており、枝垂れ桜の方などは歩けないのでやや狭めの敷地内観光になります。
京都御苑の桜
京都御所がある京都御苑にも桜が咲いている場所があります。京都御苑は敷地が広いので、桜が咲いているスペースもそれなりにあります。しかし、京都御苑が広いので京都御苑の一部に桜が咲いているという印象になると思います。
京都御所や仙洞御所、その他京都御苑の周りにいくつか神社やお寺があるので、それらを合わせて巡っていると、意外と時間が経っているというスポットです。
京都府立植物園の桜
京都府立植物園も桜の時期には多くの種類の桜が咲きます。桜が植えられている一角があり、そこに密集する形で数種類の桜が植えられているので、他のお寺や神社とは違って、密集した形で違う種類の桜が見ることができるのが特徴です。植物園なので他の植物も見ることができ、神社やお寺などの風情あるスポットとは違った華やかな雰囲気の桜やその他の花々を見ることができるスポットです。
東寺の不二桜と五重塔
東寺は桜が綺麗なスポットで、昼・夜と桜が楽します。五重塔と桜が一緒に映る風景は東寺ならではの風景なので、京都の思い出には良いスポットです。
東寺は桜の時期になると夜間ライトアップが行われ、夜桜を楽しむことができます。京都駅から近い距離にあるので、夜に少し立ち寄るだけでも良い雰囲気に浸れるかもしれません。夜桜デートをしているカップルは満足な感想を言っている人も多くいます。
上賀茂神社の桜
上賀茂神社は桜の名所ではないですが、広い敷地に少ないながら立派な桜が咲きます。また、京都府立植物園で桜を見て、そのまま徒歩で鴨川のトンネル状の桜を楽しみ、その先にある上賀茂神社で大きな桜の木を鑑賞するというのも、京都の桜を楽しむ観光ルートとしてはおすすめです。
このルートの特徴は人が少なくのんびりした観光スポットらしくない雰囲気を味わえることです。植物園・鴨川・上賀茂神社という静かな場所なので、賑やかな観光客で賑わうお寺に桜や神社と桜という雰囲気とは少し違うのんびり静かな観光が好きな人向けになります。
まとめ
京都の桜スポットはいくつかに分類できます。
- 一本の桜が映える桜スポット
妙心寺の退蔵院、高台寺の枝垂れ桜、上賀茂神社の桜などです。東寺にも不二桜という目立つ桜がありますが、東寺はその他にも桜が多々あります。 - 夜桜を見れるスポット
東寺・二条城などは夜に特別公開されているので、夜桜を楽しめます。東寺は自由な感じで見れて、仏像も観れるのでおすすめ。二条城はプロジェクションマッピングなどがありますが、人も多く流れを誘導される部分もあります。 - 庭を歩きながら桜を楽しめるスポット
天龍寺・龍安寺・東寺は池泉回遊式庭園です。池の周りに桜があったり、池の島に桜があります。円山公園なんかも池と桜がある他、有名な一本の枝垂れ桜がシンボル的に植えられています。 - 川に桜があるスポット
川と桜というと鴨川・賀茂川、そして祇園白川に桜が咲きます。祇園白川は川というより街と桜という感じですが、川があってこその風景とも言えると思います。 - 建造物と桜をセットで楽しめるスポット
霊山観音や醍醐寺、東寺、仁和寺などは巨大な仏像や塔などと桜を同時に楽しめるスポットです。
あとがき
京都の古い風景と桜はよく合うので、ぜひ好みのスポットを見つけて春の京都を楽しんでいただければと思います。