京都「一乗寺」と「修学院」のおすすめ観光スポット12選
京都の叡山電鉄(路線)の一乗寺駅は、下車後商店街を直進すると、宮本武蔵ゆかりの地である一条下り松があり、そこから右に金福寺、左に圓光寺、直進すると詩仙堂や野仏庵、狸谷山不動院などがある観光スポット密集地です。
さらに足を伸ばせば曼殊院や、隣駅の修学院駅にある修学院離宮や赤山禅院などにも行けるので、京都の中でもオススメの観光地となります。特徴としては下記の通りです。
- 夏は青もみじが綺麗で静かでワビサビを感じられる社寺が多い
- 秋は紅葉が見事なスポットが多く人も増える
- 宮本武蔵ゆかりの地
- ラーメンの激戦区
それでは一乗寺の観光スポットから解説していきますので、参考にしてください。
1. 一乗寺:詩仙堂は石川丈山の庭が楽しめる
詩仙堂は石川丈山が作庭した風流な庭があり、ししおどし発祥の地としても有名です。小さな屋内から覗く小さな庭は丸い刈り込みの植木が印象的な落ち着いた風景を楽しめます。また、屋内から靴に履き替え庭を歩くことができ、少し低なった庭を下っていくと池や木々に囲まれた自然を感じさせる庭を観光することができます。
- ししおどしの音や鳥の声なども聴こえる静かな庭
- 紅葉の時期には赤や黄色の美しい紅葉が楽しめる
- ツツジの季節には丸く刈り込まれたツツジに鮮やかな花が咲く
2. 一乗寺:野仏庵はお茶とお菓子を楽しめる
詩仙堂から歩いてすぐの場所にあるのが野仏庵(のぼとけあん)です。野仏庵は上田担庵(うえだたんあん)が作った場所で、お茶をいただける小さな庵です。紅葉の時期には美しい紅葉が野仏庵の庭を彩り、小さいスポットながら鮮やかな木々に囲まれた風情のある景色を楽しめます。たまに鹿も出るんだとか。
- 野仏庵の門は、西園寺公望(さいおんじ きんもち)が、新選組に追われた際に潜んだ寓居の門を移築したもの
- 西園寺公望ゆかりの茶室「陶庵席」がある
- や雨月物語の作者である上田秋成ゆかりの茶室「雨月席」もある
紅葉が見事なため一時期は外国人観光客で賑わいましたが、現在はなかなか雑誌に載らないからか、紅葉の時期でも人が全くいない事もある穴場の紅葉スポットです。実は圓光寺の隣にあるスポットなのですが、高さが違うので気がつかない人も多いのも穴場の理由の一つかもしれません。
3. 一乗寺:八大神社は宮本武蔵ゆかりの地
八大神社は宮本武蔵で有名な神社です。詩仙堂の隣にあり、野仏庵の斜め前にある神社なので、合わせて観光すると良いスポットです。境内には宮本武蔵の映画のポスターのようなものがあったり、武蔵の像がありますが、それほど広い神社ではないのですぐに見終わります。
- 一乗寺下り松の決闘という宮本武蔵VS吉岡道場の戦いがこの場所という説がある
- 吉川英治原作「宮本武蔵」の小説の舞台にもなっているのがこの辺り
- 宮本武蔵や歴史好きには少しテンションが上がるスポットかも
4. 一乗寺:圓光寺は青もみじと紅葉の美しいお寺
緑が綺麗な庭があり、紅葉の時期には赤・黄・緑などカラフルで美しい紅葉の名所になるのが圓光寺です。詩仙堂や八大神社、野仏庵などからも徒歩数分で行ける距離にあるため、合わせて観光する人が多いスポットです。徳川家康のお墓周辺から眺める遠景など、印象に残るスポットがあり、一乗寺の見どころとしてはおすすめのお寺になります。
- 圓光寺は屋内・庭・丘(山)の上という3箇所を楽しめる造りになっている
- 広く見どころの多い境内
- 奔龍庭や、紅葉や緑の美しい十牛之庭の二種類の庭が楽しめる
5. 一乗寺:狸谷山不動院は山を上がる長い階段と広い境内が特徴的
狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)は詩仙堂や野仏庵から坂を上がって歩いた先にある山の中にあるお寺です。山の中に長い階段があり、それを上った先にお寺があります。
山の中はそれほど紅葉していない事も多く、紅葉スポットとしては、見栄えがするように紅葉したり、手入れがされている雰囲気はありませんが、高い位置から眺められる事や、山の中の自然な雰囲気で一部紅葉している場所などをみるには良いスポットかもしれません。
6. 一乗寺:本願寺北山別院は御聖水がある親鸞ゆかりの地
比叡山から六角堂に親鸞が通った際に身を清めたとされる御聖水があるのが本願寺北山別院です。紅葉を楽しめるほど境内の規模は広くないですが、階段や鐘の横、御聖水近くに紅葉を見ることができます。金福寺や詩仙堂に近いので徒歩で立ち寄るのも良いと思います。
7. 一乗寺:金福寺は松尾芭蕉や与謝蕪村など文人ゆかりのお寺
金福寺は圓光寺や詩仙堂、野仏庵から少し離れていますが徒歩で近い距離にある紅葉スポットです。紅葉スポットの中では華々しくはなく、わりとワビサビを感じるような渋目の紅葉と庭が楽しめる小さなお寺です。
小さいながら高い丘のようになっている部分にも上がることができ、森林の中で紅葉が感じられる事もあります。人も少なめなので静かに紅葉めぐりをしたい人には良いかもしれません。
8. 一乗寺:曼殊院門跡は屋内外を楽しめる門跡寺院
曼殊院門跡(まんしゅいんもんぜき)は住所的には一乗寺ですが、距離としては修学院駅と一乗寺の中間程度の位置にあるので、最寄り駅までやや遠目の距離にあります。内外で紅葉を楽しめる小さな紅葉スポットで、庭園や古い品々を見ることもできます。土地的にのどかな雰囲気があるので、静かな観光ができますが、紅葉時は人が増える印象があります。
9. 修学院:鷺森神社は小さな森がある静かな神社
鷺森神社(さぎのもりじんじゃ)は圓光寺と曼殊院の中間くらいの位置にある神社で、圓光寺方面から行くとひっそりとした森の中の先にあります。人も少なく見どころも多くはないですが、実は紅葉が綺麗な穴場スポットです。小さな森の中も紅葉していたりするので、他のスポットとは違う雰囲気が楽しめると思います。
10. 修学院:禅華院は静かな土地に建つ小さなお寺
禅華院は修学院離宮のそばにある小さなお寺で、すぐに見終わる規模の小さな境内になっています。曼殊院から修学院離宮に行く際に立ち寄ると良いと思います。
11. 修学院:修学院離宮は広い土地をガイド付きで巡る離宮
人数制限があり、ガイド付きで巡ることになるのが修学院離宮です。基本的に予約が必要ですが、当日空いていれば現地で記入を済ませ整理券をもらって観光する事ができます。内部は広く、ディズニーランドよりやや広い程度の土地になっており、高台や建築物、庭や池を楽しむ事ができ、印象に残るスポットになっています。
12. 修学院:赤山禅院は鬼門を守るお寺
七福神の福禄寿を祀るお寺で、鬼門に位置するので鬼門除けの猿が配置されていたり、大きな数珠があるなど特徴的なお寺です。細く長い参道があり、木々や苔が綺麗なことや、境内は広めで少し高くなった場所に上がるなど、渋いながらも印象的な造りになっています。
あとがき
一乗寺は紅葉が見事なスポットが多いですが、夏は青もみじも美しく、人が少ないのでオススメです。紅葉の時期は電車も混むので、一乗寺をメインに京都観光をしたい人は一乗寺付近の宿を取ると良いでしょう。また、隣の修学院離宮駅からもやや遠くなりますが、徒歩で歩いて行ける距離にあります。
各ページを参考にして、京都観光を楽しむ際に役立てていただければ幸いです。
一乗寺は叡電電鉄で、路線図を確認したい人はこちらをどうぞ。
https://eizandensha.co.jp/guide/station/ichijoji.html